(1986年)チェルノブイリ原発事故
当時のソ連邦・ウクライナのチェルノブイリに4基あった原子力発電所のうち、4号炉がメルトダウンの後、爆発。
連邦内にとどまらず周辺各国にまで放射性物質が飛散した、史上最悪の原発事故。
ソ連は当初事実を隠し、異常な数値の放射線量を観測した他国の指摘により、2日後に漸く事故を公表した。
何も知らない現地住民はその間多量の放射線を浴びていたことになり、その後いくら緊急避難したところで甚大な健康被害を免れなかった(今でも当該原発から半径30キロ圏内は居住禁止とされており、事故直後、如何に危険な状況にあったか分かろうというもの)。
こんな重大な事故でも隠蔽しようとしたソ連が程なくして崩壊したのは当然。
悪しき秘密主義を貫く国は、必ず自らの首を絞める方向へと転落する。
だからこそ、福島原発の事故に関する情報は、たとえ都合の悪いものであれ、積極的に公表せねばならないのだ。
目の前の非難を恐れるあまり、真実を隠すことは、徒に事態を悪化させかねないのだから。