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昨日も無声映画鑑賞会へ行ったよ

2009-05-30 12:28:24 | スカパー!衛星劇場・無声映画の時代とニュー・シネマパラダイス
昨日5月29日(金)は、第610回無声映画鑑賞会。
日活多摩川撮影所特集!
地下鉄門前仲町出口3・6より門仲天井ホール
TEL 03-3641-8275
にて午後6時30分開演。


画像は、活動弁士の斎藤裕子さん。
本日の上映作品


お父さんの歌時計
昭和12年作品
監督吉村廉
出演山本礼三郎、橘公子

翼の世界
昭和12年作品
監督田口哲
出演島耕二、中田弘二


の二本を説明。


澤登 翠さんは・・・


生命の冠
昭和11年作品
原作山本有三
監督内田吐夢
出演岡譲二、瀧花久子、井染四郎、原節子


本来、3作品共トーキー時代の作品になるのだが、現存するのは、無声縮刷版となる。


お父さんの歌時計は、泣けた。
クラシック映画ニュース(通称豆プロ)によると


原作・脚本の鈴木紀子は、無声映画時代から脚本を手掛けていた女性脚本家の草分けのひとりで、本作品後には東宝へ移り、(チョコレートと兵隊・1938年)や吉屋信子原作の(花つみ日記・1939年)等の脚本を手掛けている。


とある。
チョコレートと兵隊と言えば、サトウハチローの僕の父さんの歌である。
A面でわが児を想う戦地に在る父の心を霧島昇が歌い、B面は僕の父さんのタイトルで、子供の立場で少女歌手・飯田ふさ江が歌っている。
昭和13年12月にコロムビアレコードから発売されているが、直前の11日に封切られた映画とは別の企画とのこと。
僕の父さんは、名曲です。
翼の世界は、


日本初の本格的航空映画と銘打たれた作品で、日本航空輸送株式会社とタイアップし、実際の飛行場等を使って撮影された。


とあり、飛行機好きには面白い映像だが、ストーリー的には今ひとつ。
お父さんの歌時計の方が斎藤さんの活弁に合っていて良かった。
女性を演じるのは、男性弁士ではなく、女性弁士の方が良い。


さて、メインとなる生命の冠は


人生劇場に次ぐ内田吐夢の監督作品であり、


とある。
見所はやはり


前年に映画デビューを果たしたばかりで、未だ十代半ばの原節子が初々しい姿を見せている。


ところか。


(正しい事をして貧乏するなら仕方ないじゃないか。
やれるだけやってみよう)と言う兄の言葉に心を打たれ、一緒に汗水流して働いている。


という兄弟の姿に、原作の山本有三らしさが感じられる。
私は、山本有三が少国民文庫で提唱した心に太陽を持て、や(雪)の中の


ご覧
どぶのなかの
かげろふだって
みんな
天をめざしている


といった言葉がとても好きだ。
平成の世の中では、山本有三の作品は少し生真面目すぎるかも知れないが、最近はあまりにもモラルが低下しているのでこれくらいの生真面目さが必要である。
喫煙禁止地区での歩き煙草や、電車のシルバーシートに座っての携帯電話などあまりにもモラルの無い人が多すぎる。
注意をすると逆ギレしてくるが、そういう人達は、殴り倒しても良いことにしませんか?
コメント
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