昨日から東京国際アニメフェアが始まった。
木曜と金曜はビジネスデー。
土日はパブリックデーとなり、前は毎年大変な混雑だったのだが・・・。
さて、今年の見所は何処になるのだろうか?
と、イベントブースに対する期待と、コスプレのイベントギャルに対する下心でりんかい線国際展示場のホームを降りて、エスカレーターの壁を見た途端にある種の不安がよぎった。
「あれっ?日にちを間違えちゃったかな。」
既に電車内で、ビジネスデーのみ今年から1時間短縮され5時までの開催時間になったことには気付いていた。
駅到着時間が4時と遅くなって会場に向かう人が少ないのもあるが、帰ってくる人も少なく国際アニメフェア特有の荷物を持っている人が殆んどいない。
更に、途中の看板など、いつもの派手さがまるで感じられないどころか殆んど何もない。
事前登録の受付も並ばず、会場の人影もまばら。
お目当ての手塚プロ、虫プロ、タツノコプロブースは縮小され、スタジオジブリのブースは見あたらない。
辛うじて【フイチンさん】のアニメを作ったエクラア二マルさんと、今年の功労賞顕彰者である故・石黒昇監督のアートランドさんが所属するアニメーション事業者協会のブースを発見し挨拶を済ます。
後は、私個人の興味があった事柄についてだけ紹介していきたい。
功労賞展示コーナーは必見。
テレビアニメ50周年展は、今一つ。
画業60周年記念松本零士作品展は、最近デパートなどでよくある5万2500円~23万1000円する版画やグッズなどの展示販売だ。
チラシをみると、先ずは東京アニメアワード・功労賞、クリエイターズワールド。
今年主催者側が力を入れているのは
ガイナックス流アニメ作法と、劇場版TIGER&BUNNY。
TAF波津!コスプレエリアを設置!
キッズコーナーも充実!
2013年はテレビアニメ50周年!!
去年より分裂開催となった悪影響が、早くも出だしたようだ。
私の趣味は、東京国際アニメフェアなのだが、最新のアニメの情報なども気になるところだ。
私の漫画やアニメに対する思想はアナーキーなので、もっと以前の混沌とした状態の方が良かった気がするのだが・・・。
23日土曜日のパブリックデーにも参加して、様子をみることにしよう。
さて、3月19日発売のビッグコミックオリジナル4月5日号にて、創刊40周年記念新連載!巻頭カラー!!【フイチン再見!】村上もとかが始まった。
1999年8月まで、池袋で私がやっていた漫画喫茶メトロポリス閉店以来、『まんだらけZENBU』を除き、『ビッグコミックオリジナル』を含め、市販されている雑誌の定期購読をあまりしなくなった私だが、久しぶりに『ビッグコミックオリジナル』を定期購読したい気分にさせてくれる出だしだった。
これからは、私のブログでも、定期的に【フイチン再見!】に出てくる人物や漫画の解説をしていこう。
上田トシコ先生と代表作である【フイチンさん】については、以前のブログで書いた記事があるので、再録したい。
【ぼんこちゃん】と、【お初ちゃん】【ぼくちゃん】に関しては、後日改めまして。(*´∀`)♪
2008年3月7日、上田としこ先生が亡くなられた。
享年90歳。
2008年夏、私は、杉並アニメーションミュージアムの鈴木伸一館長の要請により、【フイチンさん】上田としこ先生の追悼展に【フイチンさん】のアニメを製作したあにまる屋(現・エクラアニマル)さんと共に協力。
2009年3月、元『少女クラブ』(講談社)編集長・丸山昭さんからの協力要請により、上田としこ先生を偲ぶ会の発起人の末席に名を連ねる。
偲ぶ会の報告をするため、gooでブログを開始。
ブログ開始当初より、現在も一日100人前後の変わらぬ訪問者があります。
そして、コミックパークからオンデマンド出版の書籍として、上田としこ先生の代表作【フイチンさん】全三巻【ぼんこちゃん】【お初ちゃん】を編集し、B6版並製1050円にて販売開始。
今年は電子書籍として、大日本印刷のhontoから、525円で販売開始。
上田としこ先生が亡くなられて早5年、3月5日に発売された『ビッグコミックオリジナル』(小学館)の次号予告に、
「龍-RON-」終了より約7年、「JIN-仁-」終了より約2年
村上もとかが描く、漫画の青き春!!!
巻頭カラー!!巨弾新連載
彼女の前に道はなかった。
彼女のあとに道はできた。
漫画家・上田としこ。
2008年没、享年90歳。
彼女を主人公に、
漫画の・・・・・・
いや、日本そのものの
青春を描く!
【フイチン再見!(ツァイチェン)】村上もとか
が発表されると、たちまちネット上で話題沸騰となっている。
私が上田としこ先生の【フイチンさん】に出会ったのは、今から35年以上昔の小学生の頃。
2001年夏、【少年画報大全】(少年画報社)で、私が漫画史研究家としてメジャーデビューを飾る際には、念願叶って初対面となる上田としこ先生の貴重なインタビューと、お借りした数々の写真が彩りを添えて出版界で評判を呼びます。
弥生美術館での展示会、2004年、関係者向けに行われたエクラアニマルの【フイチンさん】アニメ完成試写会には、未だ無名に近い、駆け出しの漫画史研究家だった私を、招待客の一人に加えてくださった上田先生の優しさに僕は・・・。
「フイチンさん」
日本の少女マンガの黎明期からパイオニアの一人として活躍を続け、名実ともに常に第一人者であり続けた上田トシコさん。
今回、その代表作である「フイチンさん」「ぼんこちゃん」「お初ちゃん」の三作品を初の電子書籍化しました。
「フイチンさん」は、『月刊少女クラブ』(講談社)に昭和32年1月号~昭和37年3月号まで連載された作品。
満州(現在の中国東北部)を舞台にハルピン一の大金持ちリュウ家の門番の娘である少女フイチンさんを主人公に満州で暮らす人々の生活を暖かい目線で描いています。 昭和35年上田トシコさんは「フイチンさん」「ぼんこちゃん」ほかで第5回小学館漫画賞を受賞しています。
2004年には、あにまる屋(現在のエクラアニマル)制作のアニメとして下北沢トリウッドでロードショー上映されました。
新たなファン層を拡大し続けている少女漫画世界不朽の名作であり、上田トシコさんの代表作として四度の単行本化。
2009年のオンデマンド化を経て、今回満を持して初の電子書籍化が実現したのです。
上田トシコさんの人生は、波乱万丈でありNHK朝ドラの主人公のようなものでした。
ドラマ化もされた医療漫画『JIN-仁-』の村上もとかさんの新作は、上田トシコさんをモデルにするという話ですから、少女漫画ファンだけでなく自他共に漫画好きを自認する皆さんには必読の書となること間違いなしですね!
「正ちゃんの冒険」から始まる日本の少年少女マンガ史90年の歴史の中で最重要作品とも云える「フイチンさん」「ぼんこちゃん」を皆さんも是非この機会に御一読いただけたら幸いです。
漫画史研究家 本間正幸
木曜と金曜はビジネスデー。
土日はパブリックデーとなり、前は毎年大変な混雑だったのだが・・・。
さて、今年の見所は何処になるのだろうか?
と、イベントブースに対する期待と、コスプレのイベントギャルに対する下心でりんかい線国際展示場のホームを降りて、エスカレーターの壁を見た途端にある種の不安がよぎった。
「あれっ?日にちを間違えちゃったかな。」
既に電車内で、ビジネスデーのみ今年から1時間短縮され5時までの開催時間になったことには気付いていた。
駅到着時間が4時と遅くなって会場に向かう人が少ないのもあるが、帰ってくる人も少なく国際アニメフェア特有の荷物を持っている人が殆んどいない。
更に、途中の看板など、いつもの派手さがまるで感じられないどころか殆んど何もない。
事前登録の受付も並ばず、会場の人影もまばら。
お目当ての手塚プロ、虫プロ、タツノコプロブースは縮小され、スタジオジブリのブースは見あたらない。
辛うじて【フイチンさん】のアニメを作ったエクラア二マルさんと、今年の功労賞顕彰者である故・石黒昇監督のアートランドさんが所属するアニメーション事業者協会のブースを発見し挨拶を済ます。
後は、私個人の興味があった事柄についてだけ紹介していきたい。
功労賞展示コーナーは必見。
テレビアニメ50周年展は、今一つ。
画業60周年記念松本零士作品展は、最近デパートなどでよくある5万2500円~23万1000円する版画やグッズなどの展示販売だ。
チラシをみると、先ずは東京アニメアワード・功労賞、クリエイターズワールド。
今年主催者側が力を入れているのは
ガイナックス流アニメ作法と、劇場版TIGER&BUNNY。
TAF波津!コスプレエリアを設置!
キッズコーナーも充実!
2013年はテレビアニメ50周年!!
去年より分裂開催となった悪影響が、早くも出だしたようだ。
私の趣味は、東京国際アニメフェアなのだが、最新のアニメの情報なども気になるところだ。
私の漫画やアニメに対する思想はアナーキーなので、もっと以前の混沌とした状態の方が良かった気がするのだが・・・。
23日土曜日のパブリックデーにも参加して、様子をみることにしよう。
さて、3月19日発売のビッグコミックオリジナル4月5日号にて、創刊40周年記念新連載!巻頭カラー!!【フイチン再見!】村上もとかが始まった。
1999年8月まで、池袋で私がやっていた漫画喫茶メトロポリス閉店以来、『まんだらけZENBU』を除き、『ビッグコミックオリジナル』を含め、市販されている雑誌の定期購読をあまりしなくなった私だが、久しぶりに『ビッグコミックオリジナル』を定期購読したい気分にさせてくれる出だしだった。
これからは、私のブログでも、定期的に【フイチン再見!】に出てくる人物や漫画の解説をしていこう。
上田トシコ先生と代表作である【フイチンさん】については、以前のブログで書いた記事があるので、再録したい。
【ぼんこちゃん】と、【お初ちゃん】【ぼくちゃん】に関しては、後日改めまして。(*´∀`)♪
2008年3月7日、上田としこ先生が亡くなられた。
享年90歳。
2008年夏、私は、杉並アニメーションミュージアムの鈴木伸一館長の要請により、【フイチンさん】上田としこ先生の追悼展に【フイチンさん】のアニメを製作したあにまる屋(現・エクラアニマル)さんと共に協力。
2009年3月、元『少女クラブ』(講談社)編集長・丸山昭さんからの協力要請により、上田としこ先生を偲ぶ会の発起人の末席に名を連ねる。
偲ぶ会の報告をするため、gooでブログを開始。
ブログ開始当初より、現在も一日100人前後の変わらぬ訪問者があります。
そして、コミックパークからオンデマンド出版の書籍として、上田としこ先生の代表作【フイチンさん】全三巻【ぼんこちゃん】【お初ちゃん】を編集し、B6版並製1050円にて販売開始。
今年は電子書籍として、大日本印刷のhontoから、525円で販売開始。
上田としこ先生が亡くなられて早5年、3月5日に発売された『ビッグコミックオリジナル』(小学館)の次号予告に、
「龍-RON-」終了より約7年、「JIN-仁-」終了より約2年
村上もとかが描く、漫画の青き春!!!
巻頭カラー!!巨弾新連載
彼女の前に道はなかった。
彼女のあとに道はできた。
漫画家・上田としこ。
2008年没、享年90歳。
彼女を主人公に、
漫画の・・・・・・
いや、日本そのものの
青春を描く!
【フイチン再見!(ツァイチェン)】村上もとか
が発表されると、たちまちネット上で話題沸騰となっている。
私が上田としこ先生の【フイチンさん】に出会ったのは、今から35年以上昔の小学生の頃。
2001年夏、【少年画報大全】(少年画報社)で、私が漫画史研究家としてメジャーデビューを飾る際には、念願叶って初対面となる上田としこ先生の貴重なインタビューと、お借りした数々の写真が彩りを添えて出版界で評判を呼びます。
弥生美術館での展示会、2004年、関係者向けに行われたエクラアニマルの【フイチンさん】アニメ完成試写会には、未だ無名に近い、駆け出しの漫画史研究家だった私を、招待客の一人に加えてくださった上田先生の優しさに僕は・・・。
「フイチンさん」
日本の少女マンガの黎明期からパイオニアの一人として活躍を続け、名実ともに常に第一人者であり続けた上田トシコさん。
今回、その代表作である「フイチンさん」「ぼんこちゃん」「お初ちゃん」の三作品を初の電子書籍化しました。
「フイチンさん」は、『月刊少女クラブ』(講談社)に昭和32年1月号~昭和37年3月号まで連載された作品。
満州(現在の中国東北部)を舞台にハルピン一の大金持ちリュウ家の門番の娘である少女フイチンさんを主人公に満州で暮らす人々の生活を暖かい目線で描いています。 昭和35年上田トシコさんは「フイチンさん」「ぼんこちゃん」ほかで第5回小学館漫画賞を受賞しています。
2004年には、あにまる屋(現在のエクラアニマル)制作のアニメとして下北沢トリウッドでロードショー上映されました。
新たなファン層を拡大し続けている少女漫画世界不朽の名作であり、上田トシコさんの代表作として四度の単行本化。
2009年のオンデマンド化を経て、今回満を持して初の電子書籍化が実現したのです。
上田トシコさんの人生は、波乱万丈でありNHK朝ドラの主人公のようなものでした。
ドラマ化もされた医療漫画『JIN-仁-』の村上もとかさんの新作は、上田トシコさんをモデルにするという話ですから、少女漫画ファンだけでなく自他共に漫画好きを自認する皆さんには必読の書となること間違いなしですね!
「正ちゃんの冒険」から始まる日本の少年少女マンガ史90年の歴史の中で最重要作品とも云える「フイチンさん」「ぼんこちゃん」を皆さんも是非この機会に御一読いただけたら幸いです。
漫画史研究家 本間正幸
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます