柔道讃歌/ 梶原一騎・貝塚ひろし

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『編集者が選ぶ少年週刊誌40年マンガランキング100』
80位は、『柔道讃歌』作・梶原一騎/画・貝塚ひろし。
画像は、
『日経トレンディ』(1998年5月号・日経ホーム出版社)より。

『週刊少年サンデー』(小学館)
(1972年)
「巨人の星」で父子を描いた作者が柔道家の母子を描く作品


絶版右週刊少年サンデー75年12号(小学館)表紙より


『日経トレンディ』
1998年5月号(日経ホーム出版社)より。


この作品もアニメ化されており、東京ムービー製作、日本テレビ系列で1974年4月1日～9月30日放映。
集英社や若木書房など何度か単行本化されているのだが、梶原一騎先生原作としては、いまいち不遇の作品だといえる。
貝塚ひろし先生の作品としても最後のヒット作といえる作品である。

ものがたり

外房の荒海に育った巴突進太、母親仕込みのケンカ魂を持って中学を卒業、県立紅洋高校へと進学した。
初日から各運動部にケンカをふっかけて総ナメにしてしまう。
最後にのり込んだ柔道部で主将大東坊一郷にさんざんに痛めつけられるが、必死でかけた巴投げがきいて大東坊を投げてしまった。
こうして突進太は柔道部に入ることになったが、それを誰よりも喜んだのが、母親のお輝であった。
それより十数年前、講道館女子部にとてつもない天才女子柔道家が彗星のように出現した。
この美しい女三四郎こと朝香輝子はおのれの技の限界を知るため、禁制であった男性柔道家に挑戦し、見事に高段者であった彼を巴投げをもって倒したが、タブーを犯したかどで講道館を永久追放されてしまった。
自分が果たし得なかった夢を、我が子に託し真の柔道の道を極めさせようとする美しくも強い母と、母を愛し立派な柔道家をめざす少年のものがたり。

『テレビアニメ全集②』
杉山 卓
1978年・秋元文庫より