ゲームソフトの週間販売本数からゲーム市場を分析する記事の第67回。
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※前作データ等はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。
※年間販売本数データ等はGEIMIN.NET様よりお借りし、独自集計。
※アニメディスクの販売枚数はアニメDVD・BD売り上げまとめwiki様よりお借りしています。
■「ブレイブリーデフォルト」は任天堂プラットフォームのオリジナルタイトルとしては記録的な初週本数に
今回の首位は「ブレイブリーデフォルト」(14.5万本)。スクウェア・エニックスが放つオリジナルのRPGだが、ここで3DSのオリジナルタイトルの初週販売本数ランキングを作成してみた。
ご覧の通り、3DSのオリジナルタイトルとしては、2位の「閃乱カグラ」(初週5.4万本)の3倍近い本数を記録して1位となっている。
そもそもオリジナルタイトルで初週10万本以上を販売するケースは少ない。さらに、サードパーティ製タイトルが販売を伸ばしにくいと言われる任天堂プラットフォームで記録するのは非常にマレだ。そこで、任天堂プラットフォームに置いてサードパーティ製のオリジナルタイトルが初週10万本を突破したケースを調べてみた。
1997年以降のデータでは、据え置き機では一切記録されておらず、携帯機でもDSにおいてレベルファイブの2タイトル「レイトン教授」と「二ノ国」が記録しているのみ。今作「ブレイブリーデフォルト」は3タイトル目の快挙となった。任天堂プラットフォームにおけるオリジナルタイトルとしては記録的な初週本数といえるだろう。
■スクウェア・エニックスが自社開発力を証明した「ブレイブリーデフォルト」
次に、近年のスクウェア・エニックスのソフト販売シェアを調べてみた。
ここ5年の販売シェアは「ドラクエ」「FF」で合計6~8割を占めており、オリジナルタイトルを含めて、そのほかのタイトルのヒットは出にくい状況となっていた。開発力の低下も指摘され始めており、2011年に「ドラクエ」「FF」に次ぐシェアを記録したのは「コール オブ デューティ」シリーズをはじめとするローカライズタイトル群だった。
そんな中、今作「ブレイブリーデフォルト」の内容の評価は非常に高くなっている。スクウェア・エニックスは自社開発でも評価の高いタイトルを、それも新規シリーズの立ち上げが難しい任天堂プラットフォームで成功させた。ローカライズ等に頼らずとも、自社でも評価の高いタイトルを出せることを証明し、ソフト開発会社としても存在感を示したといえそうだ。
※ここでの「開発(力・会社)」は、プロデュース的な意味合いで用いています。
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■「ブレイブリーデフォルト」は任天堂プラットフォームのオリジナルタイトルとしては記録的な初週本数に
今回の首位は「ブレイブリーデフォルト」(14.5万本)。スクウェア・エニックスが放つオリジナルのRPGだが、ここで3DSのオリジナルタイトルの初週販売本数ランキングを作成してみた。
ご覧の通り、3DSのオリジナルタイトルとしては、2位の「閃乱カグラ」(初週5.4万本)の3倍近い本数を記録して1位となっている。
そもそもオリジナルタイトルで初週10万本以上を販売するケースは少ない。さらに、サードパーティ製タイトルが販売を伸ばしにくいと言われる任天堂プラットフォームで記録するのは非常にマレだ。そこで、任天堂プラットフォームに置いてサードパーティ製のオリジナルタイトルが初週10万本を突破したケースを調べてみた。
1997年以降のデータでは、据え置き機では一切記録されておらず、携帯機でもDSにおいてレベルファイブの2タイトル「レイトン教授」と「二ノ国」が記録しているのみ。今作「ブレイブリーデフォルト」は3タイトル目の快挙となった。任天堂プラットフォームにおけるオリジナルタイトルとしては記録的な初週本数といえるだろう。
■スクウェア・エニックスが自社開発力を証明した「ブレイブリーデフォルト」
次に、近年のスクウェア・エニックスのソフト販売シェアを調べてみた。
ここ5年の販売シェアは「ドラクエ」「FF」で合計6~8割を占めており、オリジナルタイトルを含めて、そのほかのタイトルのヒットは出にくい状況となっていた。開発力の低下も指摘され始めており、2011年に「ドラクエ」「FF」に次ぐシェアを記録したのは「コール オブ デューティ」シリーズをはじめとするローカライズタイトル群だった。
そんな中、今作「ブレイブリーデフォルト」の内容の評価は非常に高くなっている。スクウェア・エニックスは自社開発でも評価の高いタイトルを、それも新規シリーズの立ち上げが難しい任天堂プラットフォームで成功させた。ローカライズ等に頼らずとも、自社でも評価の高いタイトルを出せることを証明し、ソフト開発会社としても存在感を示したといえそうだ。
※ここでの「開発(力・会社)」は、プロデュース的な意味合いで用いています。
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