みちのく童話会スタッフブログ

第3回を持ちまして、みちのく童話賞は終了ました。これからはみちのく童話会として、活動をしていきます。

みちのく童話会

 東日本大震災から10年のくぎりの2021年、東北地方の皆様から第1回みちのく童話賞を開催し、第3回まで、たくさんの作品、作家との出会いがありました。  童話賞終了後は、みちのく童話会として、活動を続けています。

『みちのく妖怪ツアー バーチャルツアー編』佐々木ひとみ・野泉マヤ・堀米薫作/東京モノノケ絵(新日本出版社)

2022-07-25 | スタッフ新刊・活動紹介

       

この度、宮城県在住の作家 佐々木ひとみ、野泉マヤ、堀米薫の三人で、新日本出版社より『みちのく妖怪ツアー バーチャルツアー編』を出版いたしました。 

 この作品は、2018年に出版した、『みちのく妖怪ツアー』シリーズの第5弾にあたります。自然災害や大飢饉など、数々の困難を乗り越えてきた東北の人々にとって妖怪は、いつの時代も怖いものであると同時に、心の拠りどころとなる大切な存在でもありました。それぞれの土地の歴史や自然、人々の思いが反映された〝土地の魂〟とも言える「みちのくの妖怪」たちを紹介したいとの思いから生まれたのが、『みちのく妖怪ツアー』シリーズでした。

『バーチャルツアー編』は、パソコンやタブレットで「みちのく妖怪バーチャルツアー」に参加する子どもたちのお話です。本作も、これまでの作品の流れを汲み、東北6県の妖怪とその土地ならではの食や風物が登場します。「バーチャル」とはいいながら、妖怪が絡むと味も景色も体験も、まるで本物のようで……。 

「みちのくの奥深さ」と、ますますパワーアップしたダークな味わいを、お楽しみいただければ幸いです。

 さらにこの夏は本書の出版に加え、宮城県村田町および角田市にて、昨年ご好評をいただいた「みちのく妖怪ツアー展」(仙台文学館)で使用されたパネルの展示、および作家三人による講演会も予定されております。

 見渡せば、世界を襲った厄災の影響がいまなお続いています。私たちが紡いだ物語が、いつ終わるとも知れない不安に包まれている子どもたち、そして大人たちに、楽しいひと時をご提供できればと願っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

                             佐々木ひとみ・野泉マヤ・堀米 薫

 

■村田町歴史みらい館「みちのく妖怪ツアーパネル展」

 ・会 期:7月22日(金)~8月11日(木)

 

■角田市図書館「みちのく妖怪ツアーパネル展」

 ・期 間:8月16日(火)~8月21日(日)