2025 年も始まりました。
インフルエンザ、コロナウィルス、マイコプラズマ肺炎等々、いろんな流行病が横行しておりますが
皆様いかがお過ごしでしょうか?
東北をはじめ本州では大雪で大変なことになっておりますが
北の大地、特に札幌周辺は適度に雪が降っては融けてという感じでして、今のところ比較的穏やかな年明けが続いております。
それにしても、いろんなものの値上げはひどいですね。
普通にスーパーマーケットに買い物に行っても食料品が高くなったり、値段が同じでも量が少なくなったりと、もう、ひしひしと値上げを感じる今日この頃ですね。
そもそもお米が値段がちっとも下がらないのはどういうことなんでしょうかね。育ち盛りのお子さんを抱えた家庭はさぞ大変なことでしょうね。
そして、光熱費、ガス、油、ガソリンも 180 円?、北国の必須の灯油もリッターあたり 120 円?を越えて大変です。
灯油は北国の一軒家では月に数百リッター必要なわけでして、月数万円になります。これも家計を圧迫するわけです。
そんな中、昨年から書いているとおり、楽器もどんどん値上がっているわけで
特にひどかった欧米の生産のモデルにひきずられる形で、国内生産モデルもじわじわ値上がってきております。
ATELIER Z さんしかり、あの YAMAHA さんも発売当時は20万円を切っていたBBP34がとうとう25万円越えになりました。
ということで、年末年始は久々の9連休と言うことで、まったりとネットをパトロールしていたところ、
年末に関西方面の楽器屋さんで BBP34 Moonlight Blue の出物を見つけまして、
かなり早いタイミングではありますが、YAMAHA BBP34 の確保にいたりました。
そして発送の連絡後、暴風雪等で遅れることなく、年明けの6日に北の大地に到着いたしました。
さっそく、いつものように弦を ダダリオの NYXL45100 に張り替えて試奏。
うーん、なんかしっくりこないぞ、ということで、
2mm のレンチで弦高調整を何度か調整し、これはきっとネックが順反りしているからに違いないということで 4mm のレンチでトラスロッドを少しずつ閉めたりして
その後、少し弦高をあげたり試行錯誤の上、やっと違和感の無い感じになりました。
さて、いつものように、商品説明の抜粋です。
YAMAHA BB Pro シリーズ
The Pro
The Ultimate BB
ボディには温かみのある中音域が特長のアルダーを採用し、ヤマハ独自のI.R.A.処理を施したアルダー/メイプル/アルダーの3プライ構造。
ネック接合にはマイターボルティングネックジョイントを採用し、ボディと一体となった強力な鳴りを生み出します。
好みに応じて選択できるコンバーチブルタイプのブリッジを搭載。プレイヤーの高い要求に応える「Made in Japan」フラッグシップモデル。
BB シリーズの個々の特徴を見ていきますと
まず、400 シリーズと共通なのが
・コントローラー部
フロントピックアップボリューム、リアピックアップボリューム、マスタートーンの自在なコントロールにより、多様性のあるサウンド作りを可能にします。
まぁ、所謂、ごく普通の 2Vol、1Tone 仕様ですね。
そしてここからが、400 シリーズ、 700 シリーズと共通になります
・ネックを強固に密着させるマイター・ボルティング
ボディ裏面から垂直にネックを固定する4本のネジに加え、ボディ裏から45度の角度でネックエンドを固定する2本のネジを追加したマイター・ボルティング方式を採用。
ボディとネックを強固に密着させ、ボディとネックが一体となった強烈な鳴りを生み出します。
通常のボルトオンジョイントよりも弦振動のエネルギーロスが少なく、豊かなサスティンと圧倒的な胴鳴りを実現します。
・新デザインネック
前モデルのBBに比べ薄いネック形状に変更。現代の音楽シーンにも適した高い演奏性を実現します。
・軽量ペグ
Lightweight Tuners 薄く、軽くなった新BBのボディにあわせて、前モデルに比べ軽量なペグを採用。全体のボディバランスが向上し最適な弾き心地を実現。
・5ピースネック
メイプル&マホガニーで構成される5ピースネックを搭載し、歯切れの良いシャープなサウンドを実現。
反りやねじれを防ぎネックを常に演奏しやすい状態に保つと共に、メイプルのタイトなサウンドの中にマホガニーの持つ温かみのあるサウンドが加わります。
そして、ここからは 700 シリーズと共通の仕様になります。所謂上位モデルの仕様。
・アルダー/メイプル/アルダー3プライのボディ構造
新BBシリーズは、アルダー/メイプル/アルダー3プライのボディ構造 。
両サイドのアルダーに挟まれた硬質なメイプル材が、中音域を豊かにし、よりバンドのサウンドに溶け込む胴鳴りを実現。
また、ボディ材にメイプルを使用することで、ネックのメイプル材と直結した音の伝達が可能となり、ボディとネック間の音のロスを軽減し弦振動を確実に受け止めます。
・新開発ピックアップ YGDカスタムV7
新たに独自開発したピックアップを搭載。
アルダー/メイプル/アルダーのボディ構造と相まって、バンドの中で埋もれない抜けの良いサウンドを実現。
・コンバーチブルタイプブリッジ&サドル
700 グレード、Pro グレードでは、ボディ裏側から弦を通す「ストリング・スルー・ボディ」構造を採用。
ボディ裏から垂直に弦を通す一般的な手法に比べ、45度の角度で弦を通すことで、弦振動のエネルギーをよりロス無くボディに伝えます。
サドル直下から弦を通す一般的な裏通し方式では、プレート部、サドル部での弦振動ロスが大きく、弦振動を効率的且つ確実に伝えることが困難ですが、
ボディ底部を斜めにカットし、45度の角度をつけて弦を通すことによって、サドル部での弦のストレスを軽減。
半円形型サドルの接点の違いにより、歯切れの良いクリアなサウンドからあたたかみのあるサウンドまで、プレイヤーの多彩な表現に応えます。
ビンテージプラスブリッジの真鍮製サドルは深みのある低音を、スティール製のプレートは明るいサウンドを実現。スプリングやネジ等の金属パーツは錆や腐食への耐性を考慮したステンレス製となっています。
そして、これがProシリーズだけの仕様です。鳴りをよくする、アレですね。
・I.R.A. (イニシャル・レスポンス・アクセラレーション)
I.R.A.(Initial response Acceleration)は、完成後の楽器に適切な振動を与えることで、完成直後の楽器に内在する塗料や接着剤等のストレスを軽減し、
楽器の振動を促進させる技術です。プレイヤーの皆さんは楽器を「弾き込むこと」がいかに重要であることをご存じのことでしょう。
弾き込むことによって「鳴りがよくなる」といわれています。
その理由は、ネックと指板などの木材間、木材と塗膜間、材とハードウェア間などに生じているストレスが、弾き込むことによって馴染んで一体となって響くようになるからです。
I.R.A.(Initial response Acceleration)の処理を施すことで、ベースは弾き込んだ状態に近くなり、理想的なボディ鳴りを引き出します。
確かに、BBP34 を弾いて一番感じるのは、鳴りの良さですね。
ネックとボディの鳴りについては新品レベルでは 434 と 734A を凌駕していると思います。
そしてこのProシリーズは、BBシリーズで唯一の日本製。
ヘッド裏には漢字で「日本製」のロゴが入っています。
これはちょっとうれしいですね。漢字は外国人にも訴えるところが大きいのではないでしょうか。
日本人が、きちんと、一本一本、丁寧にベースを組み込んでいく、そのクオリティが感じられますね。
ただ、厳しい物価高で現時点では 25 万円越えという値段に達してしまった BBP34 ですので、
2分の1以下の 11 万円ちょっとの 734A と比べて果たしてそれだけの価値があるかと言われると…
もう、それは各人の感じ方、考え方としか言わざるを得ないです。
東南アジア(インドネシア)製でもクオリティコントロールがきちんとされていればそんなに問題は無いわけですし、
実際、インドネシア製の BB434 や BB734A のクオリティは全く問題ないです。
まぁ、少しネガティブな話にはなりましたが、
それでも、 BBP34 の塗装やカラーは最上級機種と言えるだけの丁寧な仕上がりになっていて美しいですし、なにより最上位グレードとしての風格が十分に感じられものになってます。
さて、いままで
BB434、BB734A、BBP34 というモデルを何回か紹介してきましたが…
それぞれのモデルの特徴を最後に個人的な印象で書いてみたいと思います。
・BB434
これはとてもナチュラルな素朴なパッシブベースで、生音もしっかりとしてますし、仕上がりもエントリーモデルとしては値段を超えた十二分な仕上がりです。
ただ、上位の2機種に比べて聞くと、オケの中で少し音が腰高な印象で抜けてこないのは否めません。
しかし、値段も一番安く、島村楽器モデルも含めるとカラーバリエーションが一番多いということはある意味強みであり、
もともと素直な出音ですので、まず BB というモデルに興味のある人に、最初に薦めるのであればこのモデルが最適ではないかと思います。
それだけ、BB の素朴な良さが出ているモデルだと思います。
人によってはこのモデルが一番好きだと思うかもしれません。それだけコスパは高くて素直で良いベースだと思います。
・BB734A
このベースが凄いのはアクティブにしなくてもパッシブの出音がしっかりしていることですね。
普通に使うならパッシブで十分です。というか個人的にはパッシブの出音の方が好きです。
それと音の方向性が、434 や BBP34 と異なっているところですね。
現代的と言いますか、パッシブでも、アクティブでイコライザーをフラットにしていても、出音がどこか少しだけ人工的?なサウンドになっている印象を受けます。
デジタルやハードな感じの音楽にも対応できるイメージです。。
人によっては好きじゃないかもしれないですが、80年代からアクティブベースを使ってきた、私のような人種にはおそらく一番しっくりくるモデルですね。
あと真黒で、各パーツもブラック系でまとまっているのもクールで好きです。
それと黒に塗られたネックのタッチはこのモデルだけのものです。BBP34 よりこちらのネックの方が私は好きです。
今回 BBP34 を手にして、 意外にも私の中での BB734A の評価がさらに上がったのは意外な事実でした。
出音だけを聞くとそんな感じはしないでのですが、BB434 に比べるともう少し腰が低くてローミッドが抜けてくる感じです。
・BBP34
誰がなんと言おうと最上位グレードモデルです。しかも唯一の日本製の Pro グレード。
I.R.Aのおかげで鳴りがどこまで良くなるかは未知数ですが、確かに鳴りは BB で一番だと思います。
なによりボトムも一番しっかりと出てますし、一番良い出音なの間違いないと思います。
個人的にはネックの仕上げだけは惜しいと思っていまして、現在のオイル仕上げっぽい感じより、
BB734A のようなすべすべした、グロスかサテンの仕上げの方がもっと良いと思います。
まぁ、もうこれは好みなんでしょうけど。
色は、ホワイトとムーンライトブルーが加わってさらに良くなりましたね。
ムーンライトブルーはかなり綺麗です。
もう彩弦堂のピックガードに変更した時点で、もはやムーンライトブルーではなくて
怪しい南国のマリンブルーみたいになってますが…(^0^)
年始にうちの家族に加わった、BBP34 (仮称マリンちゃん)。
どこまで鳴る楽器に育っていくのか、今年一年じっくり育ててみますかね。
YAMAHA BB 万歳!
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