春夏秋冬 花 mikio

季節のサボテン花、多肉植物の栽培と紹介、地域の花々、
巨樹、自然風景の紹介 造園士。

ミツガシワ  雑木林

2019-04-25 | 水生植物
雨のあがった今日、川口安行中学校の裏手の
丘陵地帯に立ち入りました。 イチリンソウ祭りも終わり、静寂が漂い雑木林の中の、湧き水が
流れ込む、池の辺に立ち、久しぶりに、ミツガシワに対面いたしました。

この場所は水芭蕉を紹介したところで、わずか離れたところにミツガシワが生育してます。
5弁の内側に繊毛が巻きつき、白花を花茎につけて、数は少ないですが今満開です。とても綺麗です。

見る機会が少なくなり、安行の自然の中で見られる、大切に保護してゆく役目を負ってます。













    


水芭蕉もすでに大方伸び上がり水面に葉も
沢山だし、この場所で見られる美しさを見せてくれてます。







  


雨が降ると雨水は地中に入り込み雑木林の丘陵地帯の
外側に流れ込みます。 その一部が池に静かに水が流れ、水生植物を生育させてます。 安行地区にも少ない
自然が残る場所です。
 











上野不忍池  ハス田の芽吹き

2019-04-18 | 水生植物
昨日、寛永寺の桜を見てから車を走らせ、京成の駐車場に
入れて、不忍池をいつもの場所に立ち撮影です。 路上駐車は4月は出来ません。すぐに違反駐車の紙が張られます。

予想通り。水面にはハスの若芽が湖面に出始め、1年の始まりです。今年は若芽の出方が
少ないです。 一部の場所にだけ若芽が出てるのがここ不忍池の特徴です。
池の中央はまだ枯葉や枯れ枝が多数見えますが、1月の中旬に周りの枯葉などの清掃が
多くの作業員が出て片付けたのを知る人は少ないです。中央は清掃は行われません。

清掃作業をしなければ、ハス田の花や大きな葉は多くが立ち上がることが出来ないのが
この不忍池の現状です。











        



1月の中旬、池は氷が張り、果托が排水溝の前にたまってます。
10人前後の作業員の方たちが数週間かけて清掃をします。そのおかげで、
上野不忍池のハス田は美しさを見ることができるのです。有難いことです。  4月と夏の8月  今日は夏場の陽気でした。



























水芭蕉  雑木林

2019-04-04 | 水生植物
本日、いつもは雑木林の中の名称、母と子の森の地域は
ネットで閉められた扉が久しぶりに開かれ、2人で藪椿などの枝打ちを行いました。
この場所は安行地区の数少ない、イチリンソウ ニリンソウの自生地で、保護する
専門の地域人たちで管理されてます。  その通り道なので清掃が行われた次第です。

今年はイチリンソウ、ニリンソウは未だ開花には至っておりません。しかし隣接する池には
毎年水芭蕉が生育してます。 昼休みに見て歩きました。









       



この池には雑木林の中に湧き出す地下水が流れ込んでます。
とても綺麗な水で冷たく、水芭蕉が生息するにはもってこいです。 近くにはイチリンソウ、ニリンソウ
の自生地が有り、地域の保護観察員の人たちに守られてます。

春浅いころに花の跡に葉が凄く伸び上がるのが特徴で、その葉が芭蕉の葉に似てる、バナナの葉にそっくり
と言われる所以から、水辺に咲くことから水芭蕉と名が付いたと言われてます。ひとつの説ですが。
綺麗な白い花と言われてますが、皆さんもご存知のように 花ではなく萼で、下から伸び上がってる葉の変形した
白いものは、仏焔包でその白い萼の中心に下から伸び上がるのが、花軸と言われてます。

花軸の中に有る黄色のツブツブが花です。  4本の雄しべと1本の雌しべがあります。

ザゼンソウも同様ですね。


















      








真冬の熱帯スイレン 水生温室

2019-01-12 | 水生植物
川口グリーンセンターの温室には3つの棟があり、大温室 
 サボテン温室 水生温室などがあり開設当時から通う、水生温室は、熱帯スイレンの宝庫に今はなってます。

冬場に咲くの?良く言われますが、気温が下がっても水温が24度位あれば種類によって、蕾を上げて
開花をしてくれます。    白の色彩の美しい、ホワイトパール








 


ピンクの色彩のミセスハッチング 







  






この寒い時期は黒藻が発生しないので、水質がとても綺麗で
浮葉も冬の時期がとても鮮やかです。 葉の縁取りに見ての通りギザギザが空気溜まり、浮力を増して、又葉の切れ込みは
葉の上にたまる水を逃がすことと、水中から葉の真下に上がる、蕾を逃がす役目をしてます。季節によって違いますが葉の寿命は約1ヶ月、浮力が無くなると
水が葉の上に溜まり、茶に染まり次第に水中に没します。



  



水温が24度、循環をして冬でも見事な花を咲かせて、水生温室に彩を
見せてくれます。 昨日の観賞温室内の撮影は好評と聞いてます。 










クワイ 慈姑

2018-12-15 | 水生植物
本日、埼玉県越谷のクワイ農家から、大量のクワイが
届けられ毎年恒例の水槽に入れて販売を安行地区花キ部店頭で始めました。慈姑の生産地日本一は広島県福山、2番目が埼玉の越谷で8、 1で両県
で9割を生産してます。 水生多年草のオモダカの仲間で花もそっくりです。越谷では慈姑の普及活動に勤め
ピーアールやお料理の仕方など年々活動を強めてます。












   

大きな芽が出るために、おめでたい と言われお正月料理や

祝い事に欠かせません。 慈姑はビニールに沢山入り、お値段が700円、毎年値段は変わりません。

2年前ぐらいは安行花祭りの期間中に販売してましたが、ごった返してビニールに入れることが手間がかかり

祭り期間中は中止となった経緯があります。  今日は15日、地元川口神社でおかめ市が始まり、今年も

あと2週間ぐらいですね。早いものです。









枯葉色 3 ハス田

2018-12-09 | 水生植物
春夏秋冬、流れ行く季節の中の、上野不忍池のハス田の美しさは、
芽吹きの静かな湖面か、あるいは緑濃いゆれる葉の季節か、数千のハス花を咲かせる湖面か、枯葉色に揺れる果托の表情か。

毎年繰り返される、ハス田の表情はどれを見ても、心に残る季節感を見せてくれます。 晩秋は物寂しさが漂うと
多くの人は感想文を載せてますが、でも多くの果托は茎が折れても、風に揺られ、いつまでも立ち尽くす姿も素敵です。
最後は茎が折れて湖面に落下します。 すでに窓からは種が泥土の中に落ちて、来年を待ちます。

季節は繰り返される、ハス田の舞台、昨日も多くの人たちで、周りが混雑してました。 近年池の周りは整備されて
綺麗になり、10年前に比べれば秋の季節は見物人が少なかった時代がうそのようです。

この日は路肩の5分ぐらいの違法駐車で急ぎ足の撮影で、安行地区に帰りました。 いつも撮る場所です。















    


花の時は花托、花が終われば果托、最初は上を向いてます。
次第に果托は横を向いて窓の中の種を湖面に落とします。 最後は花茎が折れるか、腐るかで、いずれはすべてが湖面に落ちます。
花托は花の中心で生き続け仏教の大切な花、花が終わり中心の果托は生まれ変わりの種を落とし、不浄の泥土の中に落ちて腐り
新しい芽吹きのための栄養になる。 まさに輪廻。



    


沈むことのできない排水路前に流れ着く果托は、寄せ集められて廃棄処分になります。
昨日は暖かな陽気でしたが今日は真冬、1日が無事に終わりそうです。 安行事務所より。




















不忍池 月日の流れ

2018-11-17 | 水生植物
配達の帰りに上野不忍池に立ち寄りました。11月の写真を載せ、12月が来れば
最後の舞台です。 長い間、1年の姿を追いかけてます。新宿御苑のプラタナス並木同様、毎年12月で1年の舞台の幕が下ります。

ハス田は春夏秋冬、様々な季節の移り変わりを見せてくれます。都会のオアシス、上野不忍池はいつ来ても
期待にこたえてくれる、素晴らしいハス田です。


       1月10日






       4月20日










       7月2日





8月15日 熱風が吹いてた、猛烈な酷暑の日、ハス花の最盛期。






  



       10月19日 ハス田に秋が漂う。











11月14日 すでにハス田は朽ち果てる葉、果托もほとんど見られません。










蓮花はお釈迦様の誕生の地に咲いてた仏教の大切なお花。
蓮花は御仏の手にゆだねる花、蓮田に朽ち果てて落ちる果托は泥土(不浄の土)に戻り、清められて再び芽をあげて
水中から伸び上がり神聖な花を咲かせる。 諸行無常の響き有り。






















オオオニバス 開花

2018-11-07 | 水生植物
真夏の時期には花を咲かせなかった、オオオニバスが
水中から再び大きな蕾をあげてきました。 夜半に開花の花は日中は中央部は閉じてます。
熱帯スイレンの花も秋口から初冬にかけ、各種の花を咲かせます。  今日は立冬、舞台の幕は再び開きました。
熱帯と思われがちですが、真夏の時期よりは、涼しくなる水生温室内のほうが、多くの花々を見ることができます。













  



  





暖かな立冬の1日でした。川口グリーンセンター水生温室。












上野不忍池 果托の表情 3

2018-10-11 | 水生植物
すでに上野不忍池のハス花も終わり、華やかな彩を見せてくれた
ハスの大葉も次第に縁取りを茶に染めて、果托も種を窓からこぼし、濃い茶に染まり最終の形になってきました。
いずれは首もとの茎が折れて、水面に落ち仏教的には不浄の土に返ります。 そして次の時代のハスのための生きる糧になります。









果托の表情は種を残す物、すでに種を窓から落とした物、果托に成らなかった物,
水面に浮かぶ果托、沢山の表情です。




          




8月のハス花の沢山の満開のハス田、撮影はお盆の季節の時季、仏教の大切なハス、
お釈迦様の誕生地に咲く、ハス花、季節は巡る。






 

熱帯スイレン メシベ オシベ

2018-10-06 | 水生植物
川口グリーンセンター内の水生温室に数ある種類の中で最も綺麗な
好きな、リンジーウッズの紫の熱帯スイレンが咲き始めてると聞き、納品を終えて2時ごろに訪ねて見ました。
何年ぶりにこの場所で出会いました。 咲き始めの今日、メシベやオシベの仕組みがはっきりわかります。

開花の初めは中央の下の黄色い部分にメシベがあります。メシベは立ち上がりません。 周りには囲むようにオシベがあります。花粉はオシベの
内側についてます。外側にはありません。見てください、良く出来てます。咲き始めの1日目です。 熱帯スイレンは早朝開き、夜には花を閉じま
す。2日目はオシベが中央に集まり形を作り、メシベの中心に集まります。メシベを覆うようなドームを作り受粉が行われます。






これは春先の撮影ですが、開花状態の変化が良くわかります。咲き始めと
オシベが中央に集合した状態が同時に見られる、長い間撮影をしてきましたが珍しく比較が出来る熱帯スイレンです





オシベの内側に蜂が、しべをまさぐってます。スイレンは水の表面に咲くので
多くが蜂やアブ、蝶など飛べる昆虫しか媒介が出来ません。 熱帯スイレンの中央が多くが黄色の色彩です。蜂などを誘うために
香りや色も大切です。 自然の不思議で蜂類は一番黄色の色彩が見えると言われてます。








    

受粉をすると種はスイレン花が枯れると水面に極小の綿状の白いものが浮かび、その中に小さな種が入ってま

す。熱帯と言われるように花は夏に多く咲きますが、涼しくなるころが一番綺麗な季節を迎えます。当然、浮き葉の美しさも際立ちます。
昭和50年代にこの場所で多くを教えてもらった亡き写真家に1からの基本を教え込まれました。今でもこの場所
に来ると思い出します。 先輩の口癖は写真を撮るほかに、花のすべての性質も知ることが大切。 納得ですが、難しい。