ミコの絵日記

日本画を描いています。
生涯の楽しみとして描き続けたい、、、
シニア主婦の備忘録です

第15回入江泰吉の眼を歩くー奈良の古き仏たち

2008-12-21 | 日記
2008.12.16 

奈良市写真美術館主催の講座に参加しました。

入江さんは何処でどの様に、この写真を写したのかしら??
「入江泰吉の眼を歩く」このタイトルに誘われて応募しました。


午前は「大和路仏像巡礼」の著者:田中昭三さんの講話。
入江泰吉の名作と仏像の見方についてのお話しでした。

「仏像は如来、菩薩、明王、天、集合神・高僧に分類され、
一般的には様式、年代などで解説されるが、
仏さまの成り立ちと役割から考えてみると表情や衣装など、
興味深く拝観できる」と・・・田中先生

私、仏像はチョット苦手。と言うより良く解らない・・・
でも先生のお話で仏像に親しみを覚えました。




午後からは
猿沢の池から興福寺境内を通り抜け知事公舎方面へ・・・
池の周りには写生する人が何人か居ました。いいお天気です。


写真家・牧野貞之さん(入江先生のお弟子さん)の現地解説の下に
南都八景・・・とどろき橋、大銀杏の撮影場所を教えていただき・・・
吉城園方面へ歩きます。




依水園前を通って入江泰吉邸へ・・・
奈良市に寄贈されているのでいずれ公開されるとか。
かなり老朽化しているので基礎からの修復が必要なのだそうです。
モノクロの時代には、ご自宅の暗室で現像されていたそうです。
修行はたいそう厳しく弟子の牧野さんは「逃げ出しました・・・」と
冗談まじりに話されていました。




南大門では仁王像と雪の南大門について・・・

阿吽の二対の像は下から見上げるようにデザインされているので、
高い位置から見るととても頭デッカチだそうです。カッコウ悪い~~らしい。
「でも女性は上から写してあげて下さいよ。鼻の穴が写らないようにね・・・」(笑)
たしかに顔を写す時、斜め上からだと若く写りますよね♪
全身だったら、やっぱり下から?・・・スマートに撮って欲しいよね~~

入江さんの「南大門の雪景色」の写真を見ながら、お話を聞きます。
「雪を止めるには30分の1以上のシャッタースピードにしてください」???
「流れると雪だか雨だか解らなくなりますよ」
「これは、あの辺りから写しています」エェ~~何処何処??
耳をダンボにして聞きましたが・・・???

(へぇ~~そうなんだ。雪がふったら挑戦してみようかな)
訳がわからないまま・・・でも意欲が沸いてくる(笑)

一瞬のチャンスを逃さずカメラに収める・・・
近所に住まわれていた入江さんだからこその写真ですね。




俊乗堂
秘仏特別開扉は毎年7月5日ですが、
この日12月16日も開扉していましたので、
東大寺を再建した重源上人をお参りしました。




法華堂(三月堂)

入江さんの写真は石段から撮影されたもので、雨上がりのしっとり感が素敵です。
雨上がりの早朝が狙い目でしょうか・・・




良弁(ろうべん)僧正を本尊とする開山堂(12月16日秘仏特別開扉)
お水取りのころ「糊こぼしの椿」が美しいとのこと。
入江さんの椿の写真もここの椿だそうですが平常は一般人は中に入れません。




修二会が行われる二月堂
3月1日から14日のお松明
14日はしりつけ松明と言い6時半から行われ
松明は走らないので火が止まり、シャッターチャンス。
私はまだ見にいったことが無いのですが、凄い人出だそうです。


予定では

ささやきの小径 →新薬師寺 → 写真美術館 解散 でしたが・・・
時間オーバーでここで自由解散となりました。
時間と体力のある方は次へと進みましたが、
私はそこでお友達になったご婦人と一緒に帰りました。

ささやきの小径は興味があったのですが、
こんどは入江さんの写真集を片手に歩いてみようと思っています。