負けてらんにぇ ! みんなでなんとかすっぺ !!

南相馬市から新潟県三条市へ集団避難→同市内の雇用促進宅に→2015.2~同市内の戸建に転居 妻と二人暮らし。

失われるもの 3/3 ・・・ 知恵

2012-11-14 23:25:37 | 原発震災避難者


遠足



失ってならぬものは ・・・ 知恵の目です。


若さや 美貌や 体力は

いつしか衰えるものだということを ・・・ 正しくとらえる目です。


人間の時の流れに裏切られながら

生きてゆかねばならぬ存在であることを ・・・ 見抜く力です。


愛別離苦 ・ 怨憎会苦 に出会いつつも

これをのりこえてゆくところに人生があると ・・・ 覚悟する心です。




財(たから)を失うことの失は ・・・ 小なり

失のもっとも大なるは ・・・ 知恵を失うことなりですね。







失われるもの 2/3 ・・・ 必然

2012-11-14 22:00:53 | 原発震災避難者


遠足



若さにせよ 美貌にせよ あるいは 物質的財産にしろ

いつまでも変わりなく

永久に不変にもちつづけることのできないものであることは

・・・ だれでも知っているはずです。


整形美容を何回つづけようと ・・・

体力づくりにいそしもうとも ・・・

年齢は 容貌を変えていくし 肉体を破壊していくものです。



この事実に目をとめよ。

人間が いかに必死の努力を積み重ねようとも

変化の力をおしとどめることはできないのだ。


人間が生きるということは ・・・ 何かを失わねばならない。


青年が成長していくためには ・・・ 青春と別れなければならない。

白魚のような指をいとおしんでいる娘も

妻となり 母となるためには

・・・ その指を 家事や育児にのために

傷つけ 汚していかなければならない。


そこに 人間の生きるいとなみのあることを知りなさい。

そして 財を失うは小なり ・・・ という勁(つよ)い気持をもち

ほんとうに失ってはならないものは何か。

その一点をみつめて欲しい ・・・

釈尊は ・・・ そこをねらっているのでしょう。




財(たから)を失うことの失は ・・・ 小なり

失のもっとも大なるは ・・・ 知恵を失うことなりですね。







失われるもの 1/3 ・・・ 財(たから)

2012-11-14 20:00:07 | 原発震災避難者


遠足



財(たから)を失うことの失は小なり

失のもっとも大なるは知恵を失うことなり

(増支部経典)



私たちには いろいろな財産があります。

財(たから)は 金銭や宝石だけではありません。


たとえば 若さも大切な財産でしょう。

刻々と老いていく人にとって

・・・ 残り火のような若々しさは かけがえのない財です。

女性にとって ・・・ 容色の 「 美しさ 」 は魅力の財です。

あるいは スポーツ選手にとっては

・・・ 「 腕 」 が黄金のような価値をもっているし

サッカーのチャンピオンにとっては

・・・ 「 脚 」 は生命ほどの値打ちをもっています。



人間には さまざまな財があります。

こうした財産を失うことは 苦しいことだし たえがたいことです。


虎の子の貯金を泥棒に奪われて ・・・ 自殺した人もいるし

顔を傷つけられて

・・・ 呪いにみちた犯罪者の生活におちいった女性もあります。



だが 釈尊は そうした財の失われることを

・・・ 「 小なり 」 というのです。

残酷に響くことばですね。


倒産した中小企業の経営者に

あなたの失ったものは小さい といったら

・・・ 目をむいて怒るでしょうね。







世間は盲目 ・・・ うわべだけ

2012-11-14 17:00:14 | 原発震災避難者


遠足



世間は とかく ・・・ めくらです。



博士号をもっていると ・・・ 名医だと思う。

教授という肩書きに ・・・ 尊敬の念を払う。

衣をきて 数珠をまさぐっていると ・・・ 宗教家と思い込む。

毎朝 お経を読んだり 写経していると ・・・ 信心家と錯覚する。

テレビに出ているから ・・・

何か素晴らしい能力をもっていると 早とちりする。


世間の目 マスコミの目は つねにものの外側ばかりみています。

外形 ・ 評判 ・ 虚名で ・・・ 判断します。

内容 実質などは ・・・ みようとしません。


袈裟をまとったら その綺麗な衣にだけ目をとめて

・・・ 「 良い坊さんだ 一人前の出家だ 」 と判断するのと同じです。

なぜ 衣をつけて お経をよむだけで

一人前の坊さんといえるのか ・・・ 私にはわかりません。


博士で 白い手術着をきたって ・・・ ヤブ医者はたくさんいます。

名医は そんな外見でわかるものではありません。


名僧も ・・・ しかりです。

マスコミに出てくる僧など

・・・ まず ロクな坊さんはおりませんな。

第一 命がけで修行していたら

そんなヒマがあろうはずがありませんもの。



このように 「 風体(ふうてい) 」 にとらわれて

ものの表裏をみぬこうとしない怠慢さと いい加減さ ・・・

このうわべだけの軽率な判断を

・・・ 私たちは よくしがちですね。







むらなくやりとげる 2/2 ・・・ 一途に息長く

2012-11-14 14:00:53 | 原発震災避難者


遠足



たいていの人は

初めは 善く

中は やや善く

終わりは 悪し 

・・・ となってゆくものです。



人間の心は ころころ転がって動くことから

「 こころ 」 というのだそうです。


初心をつらぬき通せる人は 決して多くはありません。



図書館で本を借りてみるとわかります。

最初の部分は 手垢で黒く汚れていますが

・・・ 最後の方にくると 真白です。


マラソンでも スタートにダッシュした選手は

・・・ たいてい落伍しています。



初めも 中も 終りも善くゆくためには

よほど強い意志と 無理のない節制

自分にたいするコントロールがなくてはなりません。



人生の青年期にいくら活躍しても

晩年になって薄汚く老いこんでしまうのは

もっとも醜く ・・・ もったいないことです。



一生のプログラムをつくったなら ・・・

初心をつらぬき

首尾一貫

途中でへこたれず

左右に迷うことなく 一途に息長く

むらなく ・・・ やりとげることです。







むらなくやりとげる 1/2 ・・・ 初めは処女のごとく

2012-11-14 11:00:36 | 原発震災避難者


遠足



初めも善(よ)く

中も善く

終わりも善し     

         (律大品)



「 初めは処女のごとく 終わりは脱兎のごとし 」 というように

だれでも 初めはおずおずと

しかし 気負いこんでものごとにぶつかってゆきます。



だが ・・・

人生には予想もできないできごとが まちかまえています。

病気にかかることもあります。

空しい挫折感に襲われることもあります。


それだけではありません。

仕事に慣れてくると

初めのころのような情熱や意欲も薄れてきます。

そして しまいには

どうでもいいとなげやりになってしまいます。



・・・

私のところに

「 会社が面白くないからやめて 他の職業につきたいと思う 」

と相談にやってくるのは
 
たいてい 入社5年から10年ぐらい経た人たちです。


入社当時は 目を輝かせ

将来は 経営者になるのだと張り切っていた青年の

この変わりようは ・・・ たいてい 中だるみが原因のようです。