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近隣
苦しみの本質は 「 死 」 に直面しても耐えうるような光り輝く価値観を 健常なころより育んでこなかったところにあります。
まず 肚 ( はら ) を決めることが大切です。
じたばたしない 肚を決める ・・・ と 物事は展開していきます。
それまでの浅薄な人生観 即ち 健康第一という価値観を転換させなければなりません。
それは 価値観の深化を意味します。
人生で最も大切なものは何か ・・・ 。
「 禍福は糾 ( あざな ) える縄の如し 」 といいます。
幸せがしばらくつづくと 今度は不幸がきます。
不幸をしばらく耐えていると また春がやってきます。
人生の真実は幸・不幸を超えたところにある ・・・ のではないでしょうか。
幸・不幸が 果たして 必ず交互に訪れるものかどうかの詮議はともかく 不幸は やはり ・・・ 突然訪れるもののようです。
不幸の前兆があったとしても それに気づくほど現代人の感覚は鍛えられていません。
目前の生活の安泰のみ求める我々の視野の狭小は甚だしい ・・・ 。
迫り来る危機の警鐘が打ち鳴らされていても ・・・ 危機感を覚えることすらできない著しい感受性の鈍磨 ・・・ がそこに見られます。