孤独 その３

遠足



孤独は　決して人によって

本質的に慰められるものではありません。


たしかに友人や家族は

心をかなりにぎやかにはしてくれますが

ほんとうの孤独というものは

友人にも　親にも　配偶者にも

・・・　救ってはもらえません。


人間は

別離でも　病気でも　死でも

・・・　一人で耐えるほかないのですね。


（　その４につづく　）

孤独 その２

遠足



他人に話し相手をしてもらったり

どこかへ連れて行ってもらったりすることで

孤独を解決しようとする人がいます。


しかしそれは

根本的な解決にはならないでしょう。



根本は

あくまでも自分で自分を救済するしかない

・・・　と思いますね。


（　その３につづく　）

孤独 その１

遠足



お金がないのも辛くて

とても不安だと思いますが

孤独は　・・・　お金があっても

たぶん解決はできないでしょう。



孤独との付き合いは

老年にとって

・・・　いちばん勇気のいる仕事です。


（　その２につづく　）

できる限り ・・・

遠足



がんを患っても

前と変わりなく会話を楽しみ

にこやかな顔をしている人が

私のまわりにはけっこういました。


一方で

人に会っていて　時々

「　この人は健康ではないかもしれない　」

と思うことがあります。



私自身も健康か不健康か

もろに顔に出ることがあるらしく

深く反省することが多いのですが

死病になっても

できる限り　・・・　明るく振る舞いたい。


たとえ心は不安でいっぱいであろうと

うなだれずに背筋を伸ばして歩き

見知らぬ人に会えば　・・・　微笑する。



うまくいくかどうか　自信はありませんが　・・・　。

おめでたい老人

遠足



「　日本は経済大国なのに

どうして豊かさを感じられないのだろうか　」

答えは簡単　・・・

貧しさを知らないから

・・・　豊かさがわからないのです。


今日も　明日も

食べ物があって　・・・　当然

水道の栓をひねれば　・・・　水が飲めて当然

飲める水を使って

・・・　お風呂に入り

・・・　トイレを流しています。



昔は　日本人も

水を汲みに行ったり

薪（まき）を取りに行ったりしましたが

今では　そういう生活が

・・・　当たり前になりました。



もともと人間が生きるということは

どういうことかを　・・・　全然知らない

・・・　おめでたい老人が増えたのですね。

損のできる人間に

身辺



かつては

損のできる人間に育てるのが

教育の一つの目標でした。



動物は　捕まえた獲物をまず自分が食べ

残りを自分の子供や

群れの仲間に与える例が多いけれど　・・・


人間は

見ず知らずの人に恵むということができます。

それが　・・・　人間である証拠です。



老年も　いくつになっても

損ができる気力と体力を保つことを

・・・　目標にするべきです。


まあ　こんなことを言っている私も

そのうち惚けたら

・・・　強欲ジジイになるでしょうけどね。

老化度 その３

身辺



老化が進んだ人間は

わずかな金銭　品物から手助けに至るまで

もらうことには

異常とも思えるほど　・・・　敏感です。


そういう人は　いくらでも見かけます。



しかし　いつからか

老人だから

「　もらって　当たり前　」

「　親切にされて　当たり前　」

というような風潮が顕著になったのでしょうね。

老化度 その２

身辺



どんなに若い人でも

「　くれない　」と言いだした時が

その人の　・・・　老化の始まりです。


自分の老化が

どれだけ進行しているかは

どれだけの頻度で

「　くれない　」という言葉を発するか

・・・　を調べてみるといいですね。



シワや白髪　入れ歯の数ではかるより

むしろ　こちらのほうが老化度は

・・・　はっきり出ます。


（　その３につづく　）

老化度 その１

身辺



世間には

友だちが　・・・　「　してくれない　」

配偶者が　・・・　「　してくれない　」

娘や息子や　兄弟や従兄弟が

・・・　「　してくれない　」

・・・　と　終始口にしている人がいます。


「　今度行くとき　私も連れて行ってくれない？　」

「　○○さんに伝えておいてくれない？　」

「　ついでに買ってきてくれない？　」

・・・　と　絶えず他人を当てにしている人もいます。



そうした人たちは

密かに　・・・　「　くれない族　」と呼ばれ

・・・　老化度を測る目安にされているとか。


（　その２につづく　）

分相応

身辺



若い時は

見栄を張ることもあるでしょう。



しかし　長い間生きてくると

いくら隠しても所詮　・・・

その人がどんな生活をしているか

大体のところはバレるものだから

見栄を張っても仕方がない

・・・　と気づく。



晩年が近づけば

何もかも望み通りにできる人など

一人もいないことが

・・・　体験的にわかってくる。



「　分相応　」を知るということは

長く生きてきた者の知恵の一つだ

・・・　と思いますね。

神の贈り物

身辺



孤独と絶望こそ

人生の最後に

・・・　充分味わうべき境地。



孤独と絶望は

勇気ある老人に対して

「　最後に　もう一段階

立派なになって来いよ　」

と言われるに等しい

・・・　神の贈り物。

感謝

身辺



身近にいる人を　・・・　大切にしたいです。



いろいろなことで

いつもお世話になっている周囲の人たちに

・・・　本当に感謝しています。



すみません　助かりました。

ありがとう　・・・　と　終始言っています。


心から　・・・　そう思っていますから。

★　是非　お読み下さい　・・・　豊岡市に感謝　！！

東日本大震災で三条市へ避難している人に兵庫県豊岡市から5回目の正月用品などのプレゼント (2015.12.11)

醜（みにく）いこと

身辺



年をとって　・・・　醜いと思うのは

自己過信型になるか

自己過保護型になるか

・・・　どちらかに傾きがちになることです。


別の言い方をすれば

自分は　まだやれる　・・・　と思いすぎるか

自分は　労（いたわ）ってもらって当然　・・・　と思うか

・・・　どちらかに偏（かたよ）ることです。



これは

二つとも同じ神経の構造によるのではないか

・・・　と思いますね。

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人並み

身辺



私は

「　人並み　」という言葉が好きです。



大きな広い意味で

私たちは　・・・　人並みです。


その中にいれば

気楽で　いいじゃないですか　・・・　。



人並みから大きくはずれるのは

大変な人ですから

それ以外の私たちは皆　・・・　人並み。



「　人並み　」という言葉の持つ

信じがたいほどの　・・・　広大な包容性は

すばらしいと思います。

年とるということは

身辺



年をとるということは

・・・　実にすばらしい。


少々危険なところや

地球の裏側まで出かけて行っても

もうそろそろ死んでもいい年なのだから

自由な　・・・　穏やかな気分でいられます。