岸壁で完璧にいせを見送り、
感無量の中で踵を返して、桟橋を出ようとしていたら、
3時方向から、またしても出航を見送るラッパの音が聞こえました。
んっ???と思って、そちらを見ると・・・・
なんと潜水艦が出航しているではありませんか
潜水艦の出航なんて、そうそう見られるものではないので、
さっきの、しんみりした気持ちはどこへやら(笑)がぜん興奮
しかし、私ってつくづく、どれほど海自の女神に愛されているのかしら?(笑)
こんな偶然に出会えて、ラッキーなんてもんじゃないです。
こちらも、ちゃんとラッパのお見送りがあり、
潜水艦上にたくさんの人が立っています
(画像が荒くて見えないかもしれませんが)
…っていうか、これ、
観艦式のDVDなんかでも、見るたびに思うのだけど、
立ってる人たち、怖くないのかな?(笑)
いや、もう慣れちゃいるだろうけど、
そんなに広いわけでもない場所で、
立ったまま、出航していくってなかなか恐怖な感じがするのですが
これ、どれくらいまで、みんなここに立ったままなのかしら??
帽振れ、のあと、船員さん達が中に入って行ったタイミングと同じくらいかな?
とか予想。
たぶん、瀬戸内海内で潜水艦が潜航することはないように思うですよね~。
どの辺で中に入るのかを見届けようと思っていると、
「あの~、すみません・・・そろそろ・・・」
と、自衛官に声をかけられ、撤退を促されてしまいました。
「あっ!!!す、すみません!潜水艦の出航なんてめったに見られるモノではないので、つい…」
と言うと、
「あ、自衛官ですか?」
…なぜに?!(笑)
「…ただの民間人です。すみません。すぐ出ていきます…」
っていうか、なんで????なんで自衛官って思ったの?
その辺、もうちょっと具体的に聞かせてほしいんだけど
取りあえず、海曹さん2人と桟橋出口に向かって歩きながら、
聞きたいことはこの際聞いておこうと思った。
「あの潜水艦もリムパックに行くのですか?」
「いえ、あれは違いますね」
「そうなんですか」(←それ以上の質問は無駄ということは了解しています)
「そうですね」
「そうでなくても、ああやってお見送りのラッパがなるんですね」
「あ、はい、そうですよ~」
「ところで、いつまで、ああやって立ったまんまでいるんですか?」
「あ~、そうですね~。そんなに長くは立っていないと思いますよ」
「そうですよねぇ。ああやって、浮いたまま出航していくモノなんですか?」
「そうですよ。まぁ、瀬戸内海では潜航できませんからね」
だよね?
「ところで、今日って、何か一般公開しているんですか?」
次の予定まで、40分くらい時間があるので、
一般公開しているなら、それで時間をつぶしたい。
「ああ、たぶん、掃海母艦のぶんごがやっていると思いますよ」
「そうなんですか?!」
ここで、お礼を言って、別れて先に桟橋を後にしました。
取りあえず、正門に戻って、受付しようと意気込んで行くと…
「え?今日は一般公開はありませんよ。明日です」
なぬっ
おいこら、さっきの海曹さん…適当な事言ったなぁ
もういい…仕方がないので、一旦正門を出てぼ~っと突っ立っていました。
そして、ようやく思い出した、アレイからすこじまの存在を
ここで思い出したのは、きっとさっき出航していった、
いづれかのおやしお型と思しき潜水艦のお導き…。
ありがたい…。
ウキウキした足取りで、アレイからすこじまに向かうと、
潜水艦を眺めながら、腰かけておにぎりを食べる親子連れが。
まだお若いママと、5歳前後のお子様が2人。
潜水艦乗りのご家族かなぁ、なんて思いながら、その前を通り過ぎました。
こんな風景がすぐ近所にあるなんて、
海自ファンにとっては、うらやましいかぎり。
っていうか、普通、日本以外の国では、
潜水艦が、一般道路からこんなにはっきり見える場所にある、なんてことが、
そもそもないのだけどね(笑)
あまつさえ、こんな写真を取ろうとするものなら、
そっこーで捕まっちゃうわけで…。
なんて日本って寛大な国なのかしら、と思わずにいられない。
とりあえず、近所のコンビニでお水を買って、
喉を潤しつつ、潜水艦を眺めていたら…
…なんか変なニオイ…
見ると、潜水艦から、黄色い煙がぷしゅーーーー!ってすっごい勢いで出てるよ
なんだ~????
あとで、某副長さん(この次の回の記事で登場されます)に
聞いてみると、私も聞いておきながらうろ覚えでなんなのですが、
充電の時に出る蒸気(ということしかわからなかった私…)らしいです。
もっとも、某副長さんも、
「すみません…。私も、あまり潜水艦のことはよくわからなくて…。
潜水艦の人たちって、我々にすら、なかなか聞いても教えてくれないんですよ。
奴らはほんっとに口固いですね」
と仰っていました。
そ~なんだ~。
潜水艦隊ってSilent Serviceっていいますけど(「沈黙の艦隊」はこれの直訳ですね)
潜水艦自体のこともさることながら、
サブマリーナ達の「多くを語らない」という点にも合致しているようですね。
様々な秘密機密のカタマリである潜水艦。
だからこそ、神秘的な感じすらさせて、人々の興味を掻き立てずにはいられないのでしょう。
潜水艦を見た時は、
護衛艦を見たときとはまた違った興奮がありますしね。
っていうか、護衛艦乗りの方たちすら、
すごく近くで潜水艦を見ると、
「こんなに近くで見るのは初めて」
とちょっぴり嬉しそうに言ってたりしますしね~。
当然、潜水艦乗りの方たちとは、
そうやすやすとお会いできようはずもないので、
この前の、かしま艦上パーティで、
返す返すも残念です。
しかし、この写真、
何気に潜水艦がけっこう写ってますね。
護衛艦と比べるとインパクトはないですが、
やはり、なんともいえない存在感を感じます。
う~~~ん、ずっと眺めていても飽きないくらいでしたが、
気づけばそろそろ、約束の時間。
海上自衛隊基地、正門へと戻ります♪