いま台所で
包丁を持つ手をとめて
宙に浮いている
私にとって
世界は小さなスノードーム
過去や遠い出来事の噂が
白い雪のように舞い続ける
目で見え、耳に聞こえる
このひろがりしか
確かめることができず
時にはそれさえも怪しい
という声が降ってくる
では目を閉じて
感じることは?
もっと広いだろうか?
それだって闇の中の雪に
触れなければ無だ
転がるスノードームがあるばかり
それ以外には何もない
そんなこともあるかもしれない
スノードームの中の小人は
ときどき不安になる
でもいつかは砕けて
小人も雪も外に
溶けていくのだろう
包丁を持つ手をとめて
宙に浮いている
私にとって
世界は小さなスノードーム
過去や遠い出来事の噂が
白い雪のように舞い続ける
目で見え、耳に聞こえる
このひろがりしか
確かめることができず
時にはそれさえも怪しい
という声が降ってくる
では目を閉じて
感じることは?
もっと広いだろうか?
それだって闇の中の雪に
触れなければ無だ
転がるスノードームがあるばかり
それ以外には何もない
そんなこともあるかもしれない
スノードームの中の小人は
ときどき不安になる
でもいつかは砕けて
小人も雪も外に
溶けていくのだろう