飛沫
2017年01月27日 | 詩
今朝、鳥を見た
冬のぴーんとはりつめた空を
ひらいた白い輪っかが連なるように
したから光を受けて
灰色に光って
五羽
あ、いま
時空を飛び越えた……
ふいと空を見上げたわたしは
農夫だったかもしれない
手仕事ばかりの村で
電線もビルもインターネットも
なにも知らないけれど
土とつながっている
目と耳
休めた手だけになって
とつぜん素朴な古い歌が流れてきた
心の回線はいつもどこかにつながっている
まるで初めて鳥を見たように
ぴたっとした
振り向くと
黒い鳥の群れが一列になって飛んでいる
小学一年生の整列みたいに
でこぼこ並んでいる
まるでいっぽんのひもで
むすばれているようだ
そのいっぽんのひもがまるで見えるようだ
空がぴかぴかであんまり新鮮なので
まるでマンガチック
まるで生まれ変わったみたい
生まれ変わったのは
空なのか
わたしなのか
なんだかすごくあたらしい
なんだかすごくあたらしいその感じが
なんだかすごくなつかしかった
冬のぴーんとはりつめた空を
ひらいた白い輪っかが連なるように
したから光を受けて
灰色に光って
五羽
あ、いま
時空を飛び越えた……
ふいと空を見上げたわたしは
農夫だったかもしれない
手仕事ばかりの村で
電線もビルもインターネットも
なにも知らないけれど
土とつながっている
目と耳
休めた手だけになって
とつぜん素朴な古い歌が流れてきた
心の回線はいつもどこかにつながっている
まるで初めて鳥を見たように
ぴたっとした
振り向くと
黒い鳥の群れが一列になって飛んでいる
小学一年生の整列みたいに
でこぼこ並んでいる
まるでいっぽんのひもで
むすばれているようだ
そのいっぽんのひもがまるで見えるようだ
空がぴかぴかであんまり新鮮なので
まるでマンガチック
まるで生まれ変わったみたい
生まれ変わったのは
空なのか
わたしなのか
なんだかすごくあたらしい
なんだかすごくあたらしいその感じが
なんだかすごくなつかしかった
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