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月日が経つのは本当に早い。
最近、久しぶりに留学生寮の住人だったウイグル女子にイスラム圏の人たちの犠牲祭イベントで出会った。
すっかり大人に成長し、貿易関係に勤めはじめたという。どことなく頼りなげで少女っぽい雰囲気が、今は落ち着いて余裕のある大人のものに変わっている。
「ほんとに、国籍不明ですね。諜報活動に適していますよ。」
「ははは、最近は、もう国籍の説明するのが面倒になってます。よく日本人とのハーフですかって聞かれるので、はいそうですって答えていますよ。でも、どこのハーフか話を覚えていなくて、次に会ったときロシアっていったじゃないとかドイツっていいましたよねとか文句いわれてます。」
「中国語、英語、日本語、ウイグル語が話せるんだから、旦那さんも4地域から選べますよねー。」
「かえって範囲が狭くなるかもしれませんよ。ははは。」
3ヶ月ほど前のことである。大学の掲示板で貼り紙を剥がそうとしていたら、かつて寮にいた長身のモンゴル苦学生が通りがかった。
「手伝いましょうか。」
渡りに船である。高い場所なので、椅子を取りに行こうかとしていたのだ。あっさりと貼り紙を剥がしてくれた。185cmくらいはあるだろうか。前より筋肉がついているせいかより大きく見える。もう顔つきも青年だなぁ。
「背が高いとモテるでしょう。」
「いえ、金がないのでモテません。」
「そんなことないでしょう。高いところの物を取って貰えるだけで、カッコイイと思う女 子はきっと大勢いますよ。今日はスーツですね。」
「今、就活っすよ。ほんとに心が折れそう。」
1ヶ月後、彼は日本の商社に内定。英語、日本語、モンゴル語を駆使してビジネスに活躍するのだろう。もともと経済学部出身だしね。
交流協会の任期付き職員をしていたチュニ君の友人ナナちゃんは昨年、留学関連業界に転職し東京へ行った。最近は小中学生海外プログラムの引率で海外出張をこなしている。
社会階級を研究していたブラジル男子はこの秋、めでたく博士課程後期を卒業しポスドクでスウェーデンに旅立つ。ところで、一年母国で講師暮らしをしていたチュニ君はイタリアの大学にポスドクが決まったようだ。
みんな、それぞれにノマド的秋を堪能中。