異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

オハヨウ、ミスル。

2012-10-07 22:32:26 | Weblog
「エジプトは50%だよ。」エスニック料理教室で、アラブ青年が言った。

今日まで、あまり江戸時代の識字率に考えが及んだことはなかったけど、この会話が発端となってちょっとググってみた。Wikiによれば、明治の統計では、地域差はあるけれど、男子に限ってみればかなり高い。

明治期の各県の調査初年次の自署率(文部省年報による)[3]
府県 調査初年次 調査対象 男子 女子 全体
滋賀県 1877年 満6歳以上 89.23 39.31 64.13
群馬県 1880年 満6歳以上 79.13 23.41 52.00
青森県 1881年 全住民     37.39 2.71 19.94
鹿児島県1884年 満6歳以上 33.43 4.00 18.33
岡山県 1887年 満6歳以上 65.64 42.05 54.38

 以下Wikiより転載ー義務教育開始以前の文字教育を担ったのは寺子屋であり、かなと簡単な漢字の学習、および算数を加えた「読み書き算盤」は寺子屋の主要科目であった。寺子屋の入門率から識字率は推定が可能であるが、確実な記録の残る近江国神埼郡北庄村(現滋賀県東近江市)にあった寺子屋の例では、入門者の名簿と人口の比率から幕末期に男女を問わず村民の91%が寺子屋に入門したと算出され、幕末期において住民のほとんどが手習をする地域が存在していたことを示す。ただし一般的には自署率・識字率において男女間に格差があり、都市部を中心として7割近い女子の自署率を示す地域がある一方で、自己の氏名を記し得る女子がほとんど存在しない地域もあるなど、地域格差も男子以上であった。

商業が盛んな地域の識字率は高く、一次産業オンリーの地域は低いように見える。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Literacy_rate_world.PNG
前述の識字率についてはアラブ圏の青年が言っていたのだが、微妙にWikiの識字率地図とは違うので、どちらかの統計の基準が違うのだろう。

何の話をしていたかというと、体制側が大衆をコントロールするのに、国民の教育を低く抑えるという方法もありで、王様や権力に従順に従う層を保持するのに、考える力の根本、文字と情報を与えないというまるで中世のようなことも21世紀の現代でもあるという話である。北朝鮮みたいな国はまだまだ、世界には一杯あると、アラブ青年は主張していた。


https://www.youtube.com/watch?v=MGzN8v5bpfw&feature=player_detailpage

「日本はエクセプションとして、すごく重要だよ。欧米化せずに成功した唯一の例だから。」
「あーなるほど、AとBという選択肢を提示されたとき、Cがあるじゃんっていえるのね。」
「そう、唯一の例だけど、反論できる。」

はて?今日はなんの料理を作っていたんだっけ?

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