この春は我が家にも新しい春が訪れます。
長男の大学の卒業式の案内が届きました。
この春、いよいよ社会に飛び立っていきます。
ついこの間、受験を終えて入学したばかりの気がしますが、早くも4年の年月が過ぎていたのですね。
4年どころか、中学の合格発表も・・先月の出来事?みたいな感覚ですよ。
この10年を振り返ってみて、些細な出来事はあったものの、ありがたいことに我が家はたいした生活の変化もなく平穏無事に暮らすことができ、親は無駄に?年をとっていきましたが・・
その間、長男はしっかりと自分の足で歩み始め、ぬかりなく自己形成に努めていたのですね。
母親の立場として、長男との今までの時間を思いおこせば・・・
かなり校則の厳しい進学校の中学に入学してからというもの、自由な附属校でのびのび過ごさせた方がよかったのでは・・と、心配しながら、毎朝、重そうにカバンを抱え通学する息子を送りだしていたこと。
複雑に揺れ動く思春期の少年に、心を添わせて、どうすればいいかな・・と、ともに悩んだ日々。
いつのまにか、息子と話すときの目線が上向きになり・・
重い物や硬いものを扱う時に助けをもとめるようになって・・
メンズショップも我が家のメタボさんのLサイズから、流行りのMサイズに目がいくようになってきて・・
散乱する息子の部屋に、無造作に置かれているガールフレンドの影にビビったこともありました。
長いスパンでみれば、息子の人格形成に一番功をなしたちょっとつらかった学校での出来事。
『応援しているつもりでいたのに・・なんだか邪魔していたみたいね・・』と、言った私に『気付いてくれて助かったよ~』と、いなされた事もありましたね。
母が鈍感のせいなのか・・・幼少の頃から反抗期らしいものは感じられなかったとはいえ、リビングルームの壁には今も・・記念に残してある息子の拳で空けた穴。
・・・思いもよらずズボっ!と壁に熱い拳が入ってしまった時、言い争っていた険しい顔つきから一変し、幼い頃の可愛いいたずらが見つかった時の顔になり、思わず抱きしめてやりたくなった事・・。
いっちょ前のこと、言っちゃって・・ と、思いながらも、少しづつ頼もしさを感じはじめ・・
進学の相談をうけながら、あんがい知らなかった息子の適性。
誇らしげに案内してくれたキャンパス。
『しっかり元は取ってくるよ・・』と、言って始めた中高時代にお世話になった進学塾の講師のアルバイト。
サークルの演奏会にたびたび招待してくれて、夫婦でクラシックコンサートを楽しむ時間をくれましたね。
演奏会でのコントラバスを弾く姿に、わが息子ながらウットリしたことも?
人生はじめてチャレンジした“指揮者”の勉強・・大変だったけど4年間頑張り抜いたね。
オーケストラを前に、初めて指揮を振る息子の姿をみた演奏会は、終わった後、母はずっと力が入っていたせいか・・ものすごく肩がこって・・苦笑い。
家に連れてきて紹介してくれた彼女は、ホントにいい子・・。いつもありがとね・・って心から思えたよ・・。
夜中に相談してきた就職のこと。
急に大人びた顔つきで『就職決まったよ!』と報告してくれましたね。
たくさんの思い出をありがとう
こんな充実した学生生活を送ることが出来たのも、キミの努力があってこそ。
息子が社会人・・となると、やはり・・今まで親として務めを果せたという安堵感と感慨が込み上げてきます。
今までの自分を信じて、歩きだしてください・・。
どんな時も、キミなら絶対に出来る・・と、母は確信しています。
いつまでも、どんな状況のときも、キミが大好きで、信じて心から応援しています。
親は・・・一番深くキミをささえている存在で・・・一番頼りにならない存在です。
どうぞ・・・親を乗り越えていってください。羽ばたいていって下さい・・。
祈り・・
日頃から・・・ゴスペル関係の方を中心に、年齢不詳、正体不明?では?との私ですが・・・いちおう親という一面もあるんだよ~~というお話でした