動物写真家・岩合光昭さんの写真展『ねこ』に行ってきました。
”海ちゃん”の写っていた写真集を買ったのは15年以上前になると思います。今でもとても大切にしています。
窓から外を眺めている姿(写真右の下が”かいちゃん”)と、映画『八甲田山』のように積もっている雪の上を鼻を真っ赤にして歩いてくる”海ちゃん”の写真にすっかり引き込まれたのを思い出します。
大好きな岩合さんの写真展が地元のデパートで開催されたので行ってきました。 高島屋さん着眼点ナイスです~
40年間以上にもわたるネコ達のベストショットの展示とのことで、とても興味深くいそいそと出かけました。
展示写真は、どれもこれも一つ一つ・・・ネコとの会話が聞こえてくるようで、まるでドキュメンタリーをみているようでした。
静止画に動きを感じ、詩を感じ、風土を感じ、哲学を感じ、愛を感じ・・・ 会場の混雑でゆっくり見れなかったのが残念なくらい。
お母さんになった海ちゃんの写真や、大好きなあの写真、 そして岩合さんと海ちゃんとのお別れの言葉などの展示もありました。
岩合さんご自身は『海ちゃんのコーナーは見るのが今でもつらいから、つい目を伏せてしまう』とおっしゃっていましたが、
一匹の猫が愛され、モデルとして写真で表現されて残され、その写真をみて人々の心が温められるというのは偉業そのもの。海ちゃんは生き続けていますね。
私自身も愛猫thiraのロストペットから立ち直れなかったように、愛する動物とのお別れはどんなに大切に思っても自分を責めて後悔が残ってしまうもの・・
雲の上の方のような岩合さんも同じような思いで、飾らない言葉で心内を語ってらししたお人柄に、再度心をうたれました。
録画保存してあるNHKBSプレミアム特集の『岩合光昭の世界ネコ歩き』でのお姿は、たびたび拝見することは出来ますが
サイン会で実際にお会いした時には、ひとりひとりに動物写真家らしい温かさで、微笑みがら気さくに声をかけ握手をして下さってました。
気さくな雰囲気の中にも本物の放つオーラが漂っていて、”動物達の命の輝き”をとらえたその小さな瞳からパワーを頂けた写真展でした。
4月以降も、NHKBSプレミアム特集にて『岩合の世界ネコ歩き』は月1本新作が放映とのこと。詳細はNHKBSオンラインサイト。
参考HP: http://www.digitaliwago.com/index.html