ワタシがまだ娘時代だった頃、祖母が生前に”柘植の櫛”を2枚くれた。(あ。”くし”を数える時の単位は”枚”です)
とき櫛と、分け目をつけられる棒のあるやや歯の細かい櫛。 もらった当初から四半世紀位の時を経て、色も深くなり今でも大切にしています。
本つげの櫛は、パサつきをおさえてつやを出し枝毛や切れ毛など、今でいうヘアケアに優れていることから祖母がくれたのでした。
祖母も毎日鏡台の前に座り、つげの櫛に椿油をしみこませてきれいに輝く白髪をとかしていたいた姿が思い浮かびます。
しかし今のワタシのパーマをかけたウエーヴィな髪では櫛では無理があり、今まで豚毛や猪毛などのブラシを買っていたものの柔らかく密毛しているのでは使いつらく
ちょうど一年半くらい前にこの”椿あぶら仕上げ本つげブラシ”見つけ購入。とても気に入ってます。
つげは使い込むごとに椿あぶらや皮脂をすって、色も濃くなりだんだんあめ色に変わっていきます。
このブラシはお手頃の価格だったので・・おそらく従来の国産のつげではなく・・・そのような効果は見込まれないかもしれませんが・・・
一年半経ってこのように色が深くなってきたので、今後も様子をみようと記録まで。