走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

NPへの道のり

2015年07月22日 | 仕事
BC州でのNPへの道のり、
BSN (看護 学士) の保持者で、2年以上の臨床経験があると、BC州でRNとして登録してあることが大学院の基本の入学条件です。このほかにも大学により入学条件が違うので、それぞれ行きたいところのサイトをよく見比べることが大切だと思います。
ちなみに私が通った大学院の入学条件はこちら

政府がサポートしているNP学生の座席数は各大学15席ずつ。3大学なのでBC州からは最大45人ずつ、NPの卵が生まれていることになります。コースはどの大学もFamilyで新生児から老年期、プライマリーケアに必要な知識を学びます。他の州はAcute
や小児のコースもあります。アメリカではもっと色々なコースがありますが、昨日書いたようにNPに成ってからのストリームがFamily、Adult、paediatric になるのでBC州に戻ってくるつもりなら、試験にも就職にも有利な地元の大学のコースを取ることを勧めます。

私が行った大学院はほとんどのコースがオンサイト(クラスで行われる)に比べ、他の2校はほとんどのコースがオンラインで行われます。国土面積が大きく、人口が少ないカナダにはこういうシステムが必要なのでしょう。都心から離れている人や仕事を在学中にも継続させたい人はオンライン系を選ぶ人が多いようです。私は片道2時間かけて通いました。大変でしたがハンズオン(手取り足取り教えてもらえるには)オンサイトが良いだろうと学業に専念するつもりでこちらを選びました(もちろん仕事も続けましたよ)。

コースは2年でかなり凝縮されたスケジュールと教科内容になっています。サイエンス ナーシングの修士号取得に必要なのは33クレジットでしたが、NPの修士号には62クレジット必要だったので同じ二年間での濃さの違いがわかると思います。

私が行った大学院は人気で私が申し込んだ年は15席に45人以上が募集してきたそうです。他の2校はほぼ毎年定員割れと聞きます。過去の成績、職場や大学からの紹介状、ミニ論文で面接に呼ばれる人が決まり、面接でさらに審査されました。日本から直接入学しようとする時は(アメリカやイギリスなどで学士を取った人は、ここも変わってくるのでよくサイトを読んでください) インターナショナルの入学条件が追加されます。これも大学により違うのでご注意を。参考までに私が行った院の条件は現在こちら

日本から直接来る人はTOEFLなどのスコアが気になるところでしょう。BC州でRNになるために必要なスコアは現在こちら。大学院入学に必要なのはコースによって違いナーシングは580だったように記憶しています。高いですが、それほど語学をものにしていないとついていけないということでしょうか。

ため息がつきそうな内容かも知れませんが、英語のできなかった私が出来たのです。為せば成る。目標があればできるもの。頑張ってください!



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