走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

塀の中と外

2024年08月22日 | 仕事

日本からカナダへ行った時も

看護師からNPになった時も

BC州からAB州へ引っ越したときも感じたことは


ベナーの五段階の技能特徴論


エキスパートとして働いていたのに環境や職種が変わることでビギナーへ。そしてまた階段を登っていく。


実感するわ〜。毎週、毎回、今日こそは!と思っても、新しい事を学ぶ。今は臨床の知識や技術ではなく、新しいシステム。


この年でこの壁かよ、、、と言いたくなるが、スタッフは素晴らしいし、以前の職場に比べて仕事量は格段に少ないので救われる。


で、先週オーダーした超音波。プラクティスIDは?と聞かれ、はあ?それってなんですか?の状態へ。


BC州ではあったんです。でもこちらにきてから何も言われなくて、ないものだと思っていました。ところが職場のNPにこのページを見たの?と言われ、サイトを開けて驚く。


AB州で働くNPのチェックリストがあるではないか?!


なぜこんなことになったかというと、BC州ではNPは労働組合に属さない。こちらではNPの為のそれがある。免許を管理する団体もBC同様にあり、損害保険に加入するために看護師のアソシエーションに入会しなければならなかった。アソシエーションもBC州と同様、看護師全体のものね、と思っていた。ところがここは看護師のアソシエーションの他にNPのアソシエーションもあり、合計4つの団体に所属することになるのだ。


知らないよ〜。どうして免許を取得した時に、説明してくれないの?


あああああ、まさに知らないものを知らない。


本日、エジケータから、


ごめんね、州外から来る人の前例がなくて、色々漏れてて、、、と言われた。そうなのだ、塀の中にいればその中で起こっていることが当たり前になり、それが空気のように思えて、気にも留めない。文化や国が変われば人間同士が理解できなくなる理由。あああああ、と今日も白髪が増えた気がした。


と言うことで共同サインが必要な身に。学生時代に戻った気分。早くプラクティスIDが届きますように!



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。