走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

治らないのは

2024年03月28日 | 仕事

さあ、サンピークスリゾートでの4日間を終え、次に向かうのはバンフ国立公園。何度見てもこの山々の迫力が大好きです。ここでもスキーを存分に楽しみます。


よく患者にあるあるなのが傷口を毎日消毒薬できれいにしていますとか、軟膏をしっかり塗ってます!と誇らしげに報告すること。その割には傷口が良くならないケース。


何故だかわかりますか?


人間の体は修復能力があります。ミクロのレベルで修復をしようとしているのに、消毒薬(化学品)でゴシゴシされればせっかく建設中のミクロレベルの組織がダメージを受けます。特にピタっと傷口にくっついている絆創膏を剥がすときにも起こります。


絆創膏を剥がすときにはしっかり濡らして優しく剥がす。消毒薬を使わずに生理食塩水や水道水で十分。傷口の状態によっては湿度を足さなければならない時もあるし、乾燥させた方が良い時も。


たくさんの種類の絆創膏や治療薬が出ていますが、きちんとした知識がなければ回復には向かいません。


よくならない時は医療者に診てもらいましょう。


あ、今日書いたことは感染していない、糖尿病を持っていない人の傷口の話ですから勘違いしないように。


では!




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2 コメント

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ひっかき傷 (どくだみ)
2024-04-02 17:36:27
今頃すみません
一か月前に猫ちゃんに引っ掻かれた傷が、やっと治りました。
傷跡もなく治ったのでホッとしています。

色々と調べてみましたが、やはり症状によって対処法が違い、素人判断は危険だと思いました。
猫ちゃんにはよく引っ搔かれるので、傷を水道水でよく洗ってから、後は絆創膏のお世話になっています。
今回は傷も深かったので、本来なら病院に行った方が良かったかもと思いました。
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Unknown (missy0806)
2024-04-03 01:10:21
どくだみさん

そうなのです。年齢、生活様式、疾病、服薬等々で治療は変わります。皮膚は外的から体を守ってくれるシールド。早い修復は重要です。
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