昨日の彼。巷で有名なやんちゃな方ですが、診察に来る時はいつもニコニコ。私のことを日本語で先生!と呼び、カタコトの日本語を喜んで使うような人です。
私が書類に署名をするのを拒否して、説得もできない、とわかると彼の表情はみるみる変わりました。誰にでも暴力を振るう冷たい彼の側面を垣間見た気になりました。
彼は続けます。
社会から拒否されるとはどんな意味かわかるか?どっちを向いても壁にぶち当たる、先へ進めない意味を
ととても低い声で。殴られるかな、、、と思いました。助けを呼ぶべきかな、とも。
美加だけは分かってくれるといつも思っていたのに、、、
かー!!!落とし文句を知ってますな〜と言いたくなる。この方ジゴロでも有名。
他の人と一緒にしないでちょうだい。ちゃんとした理由があって断っているし、条件が揃えば考えるとも言っている。見てくれとか、ホームレスだから、とかそんな理由で拒絶しているのではない。自分の行動は棚に上げて何を言っているの!!!!と怒鳴りたくなる気持ちをグッと抑えて、こちらも淡々んと感情を交えず伝えます。
彼は自ら部屋を出ていきました。
他の患者にも言われたことがあります。美加の言うことはいつも筋が通っていて腹が立つ。腹が立つけど後からいつも美加は正しいと否が応でも知る。ありがたいと思ってるよ。だからずっと世話になりたいって思う、と。
誰であろうと手は抜かない。利用もしないし利用もされない。対人間として向き合い、真剣に対応しますよ。私はそう言う医療者なんです。
冒頭写真: 2021、2022年、そして2023年と3年連続の噴火したエリア(噴火口はずつずれている)。しかし今年が一番短期間。写真のように山もできないうちに終了。私たちがヘリコプターで飛んだのが7月28日。8月3日には終息。最初ヘリコプターを探していた時最初の2社はすでに満席で8月10日まで空きがないと言われた。必死に探して小さな会社を発見して28日に飛ぶことができた。こんな偶然もあるもんだ。たまたま旅行期間に噴火が始まり、旅行前半か後半かで飛ぶチャンスがあって、前半を選んだから大パノラマを見ることができた。偶然の偶然。ラッキーだった。