走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

酷暑と山火事

2021年07月05日 | 仕事
熱波の次にやってくるのが山火事。日本では山火事といえば乾燥する冬。しかしカナダ西部では雨季は秋と冬。乾季が春と夏になるので山火事のシーズンも乾季の春と夏になるのだ。熱波のため6月30日以降キャンプファイヤー禁止令がBC州全土で発令。

山火事の原因は人的火災(火の不始末)もしくは自然発火(雷)。この二つの原因でBC州の夏の山火事は多い。今朝のニュースによると178箇所で燃えているらしい。日本でもニュースで流れていたらしいが、リットンという街が20分で90%燃えてしまった。火災が始まった前日の最高気温は49度だったそうだ。

私たちが滞在していたキャンプ場近くでも雷、夕立があり、山火事による煙で空が霞出しました。

で、帰宅前夜に渋滞情報を確認していると、何と帰り道の一部が山火事のために片側通行。そのため27kmの渋滞と。森林省の山火事情報の地図を見ると燃え盛っているマークが、、、

ひええ、、、広大なカナダ、迂回といってもそんなにオプションがないのだ。変に林道を通って山火事に巻き込まれる危険が高い。そうなると3時間以上の遠回りになる。7時間のドライブが10時間へ???相方と作戦会議。いつもなら11時にチェックアウトだが、早朝出発をしてラジオやスマホで情報収集しながら迂回をするか予定通りの道へ進むか決めようと8時半にキャンプ場を出発。

遠目からも見えるほど山は焼けており、その高速道路には消火剤が巨大ペイントバケツをひっくり返したように広がっていました。朝早くに出たので片側通行の待ち時間も5分以下で通過。ホットしました。

炎は消えても地熱が再発火する可能性があるので 温度が下がるまで余談は許さず、念のための片側通行のようだ。

中南部の火災は酷く、避難勧告エリアはどんどん広がっている。お隣のアルバータ州の飛行隊の駐屯地では要請があれば自衛隊の消火隊がスタンバイしている。これ以上被害が広がらず収まりますように、、、

冒頭写真:とブログを終えるつもりが、オソユースで2時間近くの足止め。人身事故で片側通行。湖を跨ぐ一本道の両サイドで長い長蛇の列。酷暑の中遮る木々もない砂漠地帯で、焦げました。家はまだまだ遠そう、、、


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