走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

目立ってきたもの

2016年08月16日 | 仕事
こう言うのが新聞に載ったり、ラジオのニュースで流れたり、ちょっと目立ってきている地元のホームレス キャンプ。


今始まったわけではない。昔からここにキャンプする人たちはいた。しかし他の町で起きた裁判の判例を受け、公園は公共の場所であり日中テントを片付ければ、いる事ができる、とされて以来、堂々と自分の権利の如く居座る人が多くなってきたのだ。

日中片付けれるほどの、小荷物の人は少ない。ソファーやテーブルなどゴミ山から見つけた沢山のものを持ち込むので、キャンプはドンドン大きくなり、20人近くが滞在している。

公園だけど、トイレはなく水道もない。排泄物や衛生面も心配されている。そしてここは公園といっても洪水を防ぐための低地帯。雨が降れば辺り一帯は水浸しになる場所。持ち物が川に流されれば公害に繋がる。

その日ぐらしの人々が多いので先の事を考慮する人たちは少ない。だから雨の事など雨が降るまで考えない人たち。

ここだけの問題では無いのです。どこの自治体にも1つぐらいはあるホームレスのキャンプ。あなたが知らないだけなんです。

難しい問題です。



こちらは雪解け水が流れる綺麗な小川

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2 コメント

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こんにちは (のびた)
2016-08-16 09:57:10
カナダは冬の厳しさがあるでしょう
その方たちは どんな生活に入るのでしょう
シェルターハウスのようなものでも与えるのでしょうか

私たちの周辺でも川の遊歩道 公園などが せっかく整備されてもブルーシートなどで住み着き 子供や散歩でも怖いです
事情がある方たちですが 元気が良く働ける身体を持っています 職を選ばなければ絶対 しごとはあるはずだと思います
保護されてアパートに入れても すぐ出て行ってしまうそうです
行政の在り方と本人たちの意思 どう接点があればいいのかと日頃思っています
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のびたさんへ (美加)
2016-08-17 12:07:44
その通り。他に選択が無い人と、あってもホームレスを選ぶ人の2つのグループがあるのです。難しいのは後者。社会のルールの無い生活の居心地良さ(気楽さ)なのでしょうか。大きな問題です。
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