走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

アウトリーチ

2021年10月15日 | 仕事
今シーズンの冬は雨量が多く気温も低いと言われて、スキーヤーとしてはなんとも嬉しいニュース。平地でも最高気温が10度とかになり、ローカルの山でも既に初雪が観測されています。アルバータ州の国立公園内のスキー場はオープンまでに20日を切りました。こんな状態ですが実はまだ夏のお外家具を片付けていない我家。普通は9〜10月は快晴が多いんです。それに外暖炉があるから多少冷え込んでも外で過ごす予定で、、、しかし屋根がないので雨が降ればそうはいかない。家具は雨よけのカバーがかかっているから大丈夫ですが、あまりの雨量に防水がいつまで効くやらと心配になってきました。

さ、天気の話はこれぐらいで。と言いながらまたもや天気関連。寒いので昨日のアウトリーチ日についにフリースのズボンを通常のハイキングズボンの下に履いてしまった。10月の半ばで既に。ううううう寒い。

さてアウトリーチってなんでしょう?英語で書けば
Outreach
Out + Reach
私が日本のテレビ番組へ出演した時は(4回に分けてYoutubeへ上げてあります)「外回り」と訳されていました。

通常医療は病院、診療所、在宅で行われるのですが、私の場合外回りでどこでも医療を提供しているのです。対象にホームレスが含まれているので、彼らのいる場所であれば森の中のキャンプ地であったり、駐車場だったりビルの裏手であったり、ホームレスのシェルターに教会とか。鞄とバックパックに必要なものを詰めて、予防接種をクーラーに入れて出かけるのです。

医療だけではありません。最近は政府もアウトリーチを作りオフィスを飛び出て、ホームレスの人の生活保護費の手続きをしてくれるようになりました。たまにアウトリーチワーカーとブログに書くこともあります。
Outreach worker
とにかくオフィスに座るばかりではなく外に出かけ働く人をこう呼びます。私が一緒に働くのはホームのアウトリーチワーカー。テレビの中ではフレーザーさんでしたね。彼らは医療者ではないけれど、今の仕事が成功したのは彼らがいたからこそ。感謝感謝です。

一番寒い冬の最中の私のアウトリーチ日の服装は

タイツ
フリースズボン
ハイキングズボン
冬用の登山靴下
厚手の登山靴

ヒートテックのシャツ
スキー用のフリース
ダウンベスト
ダウンジャケット
毛糸の帽子
皮の手袋

そして貼るカイロを二つ

夏は半ズボンに半袖のハイキング姿に帽子だから季節感満載ですわ。週に一度の楽しい出勤日です。


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