走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

人民と経済のバランス

2021年05月19日 | 仕事
昨日でシリーズは終わっていますが、おまけでコロナ対策の一つについて。

ソーシャルディスタンスが重要だと言われ続けるコロナ。では人と距離を取ろうとしても家がない人はどうしたら良いのか?

この為に政府は一時的にホームレスの人たちへ部屋を提供することを決めました。すごいでしょ?お金の無駄遣いだと思う人がいるかもしれません。以前にも書きましたが病院はとても高く付きます。そしてこのコロナ禍では如何に地域での感染を最小限に食い止めるるかが鍵でした。よって、そのような視点に立つとホテルを買取り、ホームレスの方がに住む場所を提供することは安い予防的な策になるのです。

この他にBC州が行ったのは、緊急事態下では家賃の値上げ禁止。低賃金取得者を守るようにされています。

給付金もずっと支給しています。病休休暇がない為、症状があっても仕事へ行ってしまうことから、風邪症状での休暇は政府から休暇手当がでるようになりました。

どれもこれもコロナを広めない為の策です。

ビジネスに対する給付金やパッケージもあります。

これを日本の方が読んだら、ため息をついてしまうかもしれません。でもね、コロナは収入や年齢に関係なく蔓延しています。打撃が大きのは残念ながら余力のない低所得者層です。大切な労働者たちです。その人たちを守っていく事が州を守ることになる。それがわかっている政治家はこうして守ってくれます。今の政権で本当に良かった、とつくづく思います。同じカナダでも経済優先のケベック、オンタリオ、アルバータ州がどうのような結果かは言うまでもないですね。



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