走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

意地悪な私

2018年04月20日 | 仕事
ちょっと意地悪をしました。 彼が最後に来たのは3年前。短期間の生活保護を受けるための診断書を記入することが最後でした。その後診察には来ませんが外回りをしている時に見かけるので声をかけていました。 体調は良いし、不都合なことはないと診察を断ります。とっくの昔に登録患者から外していました。 で、ひょっこり診察 に来た彼。短期間の生活保護のための診断書を書いてほしいと。問診と身体所見を取りました。 . . . 本文を読む

嬉しい悲鳴 その2

2018年04月18日 | 仕事
嬉しい悲鳴は続くもので情報公開からたった6日で満席になってしまったシンポジウムの参加申し込み。 会場を大きくして定員を倍の180席としました。すでに65%が埋まっています。聴講ご希望の方はお早い申し込みを! こちらから https://sites.google.com/site/japnpaa/home 海外のラーメンブームは止まらない。 . . . 本文を読む

患者の社会背景を治療計画に加える

2018年04月18日 | 仕事
昨日の続き 4年前にも同様の事がありました。その頃はまだNPになって間も無い時だったので不安で感染症専門の紹介をしました。症状がないのでそのままで経過観察となりました。 この彼は最近、4年前と同じ指に感染症を起こして入院となりました。そして直ぐその指を切断されました。感染源がなくなったと、間も無く退院。ホームレスの彼は創部の清潔も保てず、傷口は治癒しません。指をなくした事で足のバランスが取りに . . . 本文を読む

ごねたお陰で

2018年04月17日 | 仕事
蜂窩織炎が悪化して骨まで感染が及ぶととても厄介になります。 彼女は足の指をぶつけて骨折し、ぶつけたところの傷はなかなか治らず、骨まで感染してしまいました。入院して強力な抗生物質の点滴、退院後からは内服の抗生物質を長く服用しました。 入院中、彼女は指を切断するように言われています。折れているし骨まで感染しているからと説明されました。強力で長期の抗生剤の投与はその前準備のためでした。 再度整形外科 . . . 本文を読む

美しい変化

2018年04月16日 | 仕事
学生さんの実習もあと2週間を残すのみ。 最初は大丈夫かな、とかなり心配しましたがこの3ヶ月で見事に看護師からナースプラクティショナーへ美しく変化していきました(まだ学生ですが)。 私が学生の時に感じたのは自分で決断する責任の重さ。その重さを自覚した上で診断、治療を計画する。それができるようになるために、一番最初の実習は大切なのです。 大学側の実習評価でも良い採点をもらい、天にでも登る勢い。自 . . . 本文を読む