走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

内服薬

2023年06月22日 | 仕事
良くなったから薬をやめる良く聞くフレーズ。しかしこれは高血圧や、糖尿病、鬱や不安症の薬はそうではない。 やめれば元に戻る。説明すると、驚かれる。一生飲み続けなければならないのですか?!と。高血圧や糖尿病は生活習慣が正されて、薬が不要になる場合はある。鬱や不安症も環境が変わったり、カウンセリングでコーピングスキルを取得して、減量から中止できる場合もある。しかしそれらは月単位、年単位の話。医療者に . . . 本文を読む

食違い

2023年06月21日 | 仕事
身内にがん治療をしている人がいて、今日は診察に付き添って欲しいと言われて付き添った。よって患者家族側の立場で診療の現場を視察するチャンス。私が医療者だとわかる医者はとじゃんじゃん検査結果や専門家のコンサルを印刷して手渡してくれた。で、面白いことを発見。食い違い。元々コミュニケーションというものは何を言ったか?ではなくてどう受け止められたか?が重要。とても基本的なこと。この方は治療の方向性を決め . . . 本文を読む

長い二人三脚

2023年06月20日 | 仕事
生きています。ご心配をかけています。とにかく忙しくて、、、、優先させているのは自分の健康。よってブログは後回しになっています。不安症とADHDのコンボ率は高い。よって両方の治療をするわけですが、バランスが大切です。症状を混ぜこぜにせず変化を理解していかないと、どっちがどっち?的なことになります。でもこの彼は、効果があるといえば薬の増量が止まる。効果がないといえば他の薬に変えられる、と思い込みが . . . 本文を読む

言葉の壁の中で

2023年06月16日 | 仕事
移民の国カナダ。毎年多くの移民申請や難民申請を受け入れています。よって母国語が英語やフランス語でない子供たちには、普通の授業以外にESL(英語を第二言語のための授業)を小中高でいつでも必要なだけ受けることができます。子供の順応性はとても高い。特に低学年になればなるほど第二言語の飲み込みは早い。しかしこの子、英語を話しません。理解もできていないよう。カナダで生まれているのに。家族は難民で両親の英 . . . 本文を読む

小児の食生活

2023年06月15日 | 仕事
私はファミリーNPなので新生児から老人まで(妊婦も)診察をすることができます。最近立て続けに小児の睡眠時無呼吸症候群を疑うケースがありました。増加傾向にあるこの疾患。私の患者層でも同じく。両方のケースともに肥満が関連しています。一例は2型の糖尿病もありそうです。血圧も高い。好き嫌いが激しくてほぼ毎日マクドナルドのテイクアウトだそうです。子供が習慣病になる時代。おかしな時代になったものです。 . . . 本文を読む