身内にがん治療をしている人がいて、今日は診察に付き添って欲しいと言われて付き添った。よって患者家族側の立場で診療の現場を視察するチャンス。
私が医療者だとわかる医者はとじゃんじゃん検査結果や専門家のコンサルを印刷して手渡してくれた。
で、面白いことを発見。
食い違い。
元々コミュニケーションというものは何を言ったか?
ではなくて
どう受け止められたか?
が重要。とても基本的なこと。この方は治療の方向性を決める大事な時期。その手助けをしてほしいと言われたから付き添ったのだが、前回の診察で言われたことと、専門医のコンサルノートの中に書かれていることに大きな食い違いがあったのだ。つまり患者が理解していることと、医師が説明したことの違い。こんな大事な時に、こんな大事なことを聞き間違えてるって、結構致命的だ、と私は思った。
朝の勉強会はCapacity アセスメントについて。その中でインフォームドコンセントの話もあった。患者側は全てのことを完全に理解する必要はないが大事なポイントは最低限理解できているかが重要だと講演者は言っていた。
私も治療者の立場で、患者教育、説明をして、
この人本当に、どの程度、わかったのかな????と思う時が多々ある。
絵を書いて、ポイントを書いて、自分の言葉で復唱してもらったりと、あの手この手を使う。自分の体のことなのだから正しく理解して欲しいと治療者は強く思う。
しかし、この身内のように、理解しようとする気持ちは十分ある。でも聞き違い勘違いも起こるのだ。改めてその難しさを感じた日でした。