『むすめに与ふ』
幸せ何とひと問はば
娘は何と答ふらん
珠になれとはいのらねど
あくたになるな町なかの
よしや三坪の庭とても
たのしみもてば草々に
人生植えるものは多かり
嫁ぎゆく娘に贈った吉川英治の詩。
明日・・・我が家の娘の結婚式。
昨日の夕方東京から帰ってきたが、今日はマンションの引き渡しがあるとかで朝慌ただしく帰っていった。
今朝、パパが会社に出かける時には、玄関で『パパ!明日よろしくね・・いってらっしゃ~い』
パパもそんな娘に『あなたも気をつけて』
ごくごくいつもの朝の風景。
パパにも私にも、特別な言葉は何も言わずにあっさりと帰っていった。
まっそれでいい。
改まって何か言われたら・・・困るもんね。
娘を嫁がせる父親の気持ちは・・彼は何も言わないので、あえて詮索しない。
娘が幼かった頃の事は思い出さないようにしている。
横断歩道では、いつも必ず私の手をぎゅっと握りしめていた小さな手。
本が大好きで、幼稚園でもお外遊びをみんながしている時にも遊戯室で本をずっと読んでいた彼女。
先生がそんな娘に『なっちゃん!お外で遊ぼう!』
そしたら彼女は『誰にも迷惑をかけていない!』と先生にひとこと言い放って、本を読むことを止めなかった。
そんなことも、つとめて思い出さないようにしている。
明日はパパは泣くだろうか?
彼は人前では感情を出さない人だから、泣かないかな?
私は?泣きません・・だってメイクが落ちちゃうもんね。
私が嫁ぐ娘に思う事は、珠になれ!ということかな。
いつもキラキラと珠のように輝いて、思いやりの心遣いがさりげなくできるしなやかで美しい魅力的な女性でいてほしい。
それが母の願い。
miuですが、彼女はお留守番です。
東京の結婚式場にmiuの事を問い合わせてみたが、やはりペットはダメという。
最近のmiuは、私と長時間離れていると不安やストレスから具合が悪くなることも。
友人たちや知人からも『miuちゃんはどうするの?』
miuの事を心配して気遣ってくれた。
明日は、朝早く新幹線で行くので、夕方までお留守番をさせるmiuの事がずっと心配で・・・
それで窮余の策として、埼玉から大学生の姪がこちらまでmiuの為に来てくれる事になった。
姪は直前まで『私も結婚式にでたぁ~~い!』
ゴネていたが、『うな重とお小遣い』という条件で双方一致。
miuとお留守番してくれる事になった。
家族以外とお留守番するという事も、彼女にとっては不安だしストレスになるかもしれない。
でも取りあえず、miuが一人ぼっちで家でお留守番する事はない。
私たちが出掛けてから姪が着くまでの間は、仲良しの友人がmiuといてくれるとの事。
ありがたい。
感謝。
miuを長時間お留守番させる事は最初で最後なので、ごめんねmiuちゃん!待っていてね!
☆ただ今コメント欄ははずさせて頂いています☆