miuと一緒♪

miumiuとママのうふふ日記

決断

2008-10-29 11:11:05 | Weblog
昨日も今日も、秋晴れ

衆議院の解散・総選挙は、先送りの様子。
選挙が遠のいて、少し時間ができそうだから・・・と、豪志君の秘書から『食事に行きましょう!』
私も彼に話したい事があるので『いいわよ~美味しいものを食べよう♪』


親類の男性から電話があった。
彼は、県内の或る町の町議。彼の4回の選挙全てに、私は遊説隊として選挙カーに乗ってウグイスをやった。
11月に隣の市との合併後の市議の補充選挙にも、出る予定だった。

昨年の選挙の最終日に私は『もう絶対に貴方の選挙は手伝わないからね!市議選に出ても私をアテにしないでね

彼は選挙の度に態度が大きくなり、傲慢さも
演説はいつまで経っても下手。
いつも『街頭は分かりやすい言葉で簡潔に!長々と喋らない
彼には注意してきた。
だが自己陶酔型の彼は、訳の分からないことを延々と・・・喋る!喋る!
集まって聞いてくれている人たちも、ウンザリ
私は疲れと怒りで、倒れそうになった事も度々だった。

選挙期間中は毎日、朝早い新幹線に乗って、選挙事務所に通った。
帰りも、一分一秒でも早く家に帰りたくて、新幹線に飛び乗った。
改札口で、迎えに来てくれたパパとmiumiuを見た時には、涙が出そうになった時もある。

彼は自民党系なのに、豪志君は選挙の度に『○美さんのご親戚だから・・』と必ず事務所に顔を出してくれた。
そんな豪志君に私は、その候補者のグチをぶつけた。
選挙カーの中で遊説中に爆睡した彼を『たるんでる』と後ろから背中を思いっきりファイルでどやしつけたと話した時には、さすがの豪志君も呆れて『候補者が寝るんですか』絶句

最終日にもやってくれた。
私は、朝のミーティングの際に『泣いても笑っても今日が最終日。○○さん(候補者)は、自分の言葉で自分の思いや決意を、全町をくまなく回って訴えること!間違っても街頭で長々と喋らないで
だが彼は、動員をかけてギャラリーがいつになく多かった観光スポットの街頭演説で、30分も延々とやった
運動員のおじさんが私の所に来て『やめさせた方がいい。俺は血圧が上がっちまった』
止められるものなら、とっくに止めている
怒りで貧血を起こしそうになった。

終わって選挙カーに乗り込んできた彼は、満足そうに汗を拭きながら『どうだった?後半の5分はちょっと余計だったかな
『5分だけでいい あとはいらないっ

そんなこんなの選挙だった。
当選した時に、ねぎらいの電話をくれた豪志君や秘書のNさんの前で、私はいろいろな思いがこみ上げて思わず泣いてしまった。

その彼からの電話だった。
市議選に出るつもりで準備をしてきたが、諸々の事情で今回は出ないとの事だった。
それを聞いて『いいんじゃない。出なくて大正解だと思うわよ』
彼はそんな私の皮肉も意に介さないで、どんなに決断するまで悩んだかを語った。
プライドの高い彼がここまで話すという事は、共に戦った(彼曰く)私ならば分かってくれるだろう・・・という思いがあったのだろうか。

『勝てるメドもついていた。○○町や××町も固めた』と相変わらずの自信家。
その自信はどこからくるの?!
だが、出るのは断念したと言う。
決断までの苦悩と悔しさを、私に話した。

そして最後に彼が『タスキの掛け方から街頭演説の時の立ち位置まで、全て教えてくれた○美さんがいてくれたから、今まで戦い抜いてこれたと思う。これまでの事に感謝します』と言った。
ちょっと胸に響いた。
そして・・・『2年半後には、また果敢に挑戦しようと思っている。その時にはまた手伝って欲しい。それまで誰の選挙カーにも乗らないで下さい』
これだ もう手伝わないと言っているのに。

人生には、決断しなければならない時が必ずある。
彼の話を聞いて、苦渋の決断だったことはよく分かった。
その決断は時として、持ち続けた夢よりも重い。

☆ごめんなさい。ただ今コメント欄ははずさせて頂いています☆




最新の画像もっと見る