気心は未だ若い「老生」の「余話」

このブログは、閑居の間に
「言・観・考・読・聴」した事柄に関する
 雑感を主に綴った呆け防止のための雑記帳です。

浦安海岸初夏風景

2015-06-06 10:26:10 | 環境

渡り鳥の集息域である「三番瀬」周辺の鳥達も、殆どが北に帰り、この時期になると、写真のような大きな群れはもう見られず、僅かな残留組?を見かける昨今である。

護岸の浅瀬でよく観かけた小魚を狙う愛らしい鷺達もどこに行ったのか、いなくなくなった。

鳥達に代わって目立つようになった光景は、干潮時の「あさり」採り=潮干狩り風景である。

湾岸の水位差の状況は、護岸堤防の壁面に残る水位線の跡と干潮時、護岸壁からかなり離れた場所であさり採りをする人達の様子を観ればよく判る。現れた砂浜はどす黒く、水はこの時期、黒く濁ってはいる。でも油汚れなどはしていないし、僅かに潮の匂いも感じられる。対岸に見えるのは、千葉幕張メッセのビル群である。

福井・若狭湾岸の綺麗な海辺で少年時代を過ごした老生にとっては、コンクリートで固められた湾岸の水辺であっても、海に変わりはない。だからこの湾岸沿いは、吾輩にとって、大変親しみを感ずる大好きな散歩コースでもある。

作業中の地元の人の話では、貝は1~2年もので、小振りだが味は大変良いとのことだ。

掘るポイントにもよるが、時には1時間で1~2Kgもゲットできるそうだ。浦安周辺沖で漁師が採った「あさり」は佃煮などに加工され、「浦安あさり」として駅前スーパでも売られている。

干潮で好天の週末ともなると、家族連れで護岸の渚は大賑わいになる。老生も孫と「あさり」採りをしたい気持ちもある。だが、足腰に負担がかかる動作を伴うこと。トイレが近いことなどのこともあり、散歩の途中眺めるだけで、実体験が出来ないのが残念だ。

浦安海岸は、昭和39年以降逐次埋め立てられ、今はコンクリート壁やテトラポットに固められた人口の海岸になっているけれども、夏場・潮干狩りの時期になると、昔の風景の一端が蘇る。その点で、東京湾の潮位の変化は、昔の名残を今に伝える懐かしい風景と渚の幸を齎す有難い自然の営みだ。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿