気心は未だ若い「老生」の「余話」

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 雑感を主に綴った呆け防止のための雑記帳です。

不思議な天空からの癒し

2014-09-14 11:49:59 | 日常

当方は、星の綺麗な夜空を見上げるのは大好きである。

ただ何となく見上げているあの星からの光は、何千、何万光年も前に発せられた光であることなど想像も出来ない。最も近い月と地球の距離は約30万kmで、月からの光は約1秒で地球に届き、地球から約1.8億km彼方にある太陽の光は、約8分で地球に届くと我々は教えられ、それが常識とされている。

しかし、この宇宙では、地上での常識がそうでないことが多々あるのも確かである。地上の時系列では、先に起こったことであっても、宇宙では、後先が逆になっている場合もある。その例として、単子本「宇宙の謎(面白雑学知識)」に次のような事例が紹介されている。どちらの出来事も古い観測記録にも記載されている観測事実だそうだ。

① 1527年カシオペア座で超新星の大爆発があった。

② 1885年アンドロメダ星雲で超新星爆発があった。

この二つの超新星の爆発はどちらが先に起こったか。単純計算では1885-1527で360年も前の①の方が②より先に起きた事象だと思う。だが、答えはその逆である。何故なら、地球からカシオペア座迄の距離は数万光年であるのに対し、アンドロメダ星雲迄の距離はなんと200万光年以上もある。

なので、上記2例の場合、200万光年以上-数万光年で、②の事象の方が①より遥か以前に起こった事象なのである。このように、宇宙では「先に起こったとされていることが、必ずしも先に起こったとは限らない」事象が無限に起きているのだそうだ

この宇宙は、180億光年もの無限大の広さがあるのに、今もなお限りなく膨張しているとのことだが、宇宙での「常識」や「非常識」更には「超常識」に関する諸々の事象が、前記の「面白雑学知識本」に数多く紹介されている。

そんな説明記事のことを思い浮かべながら、秋の夜空を眺めていると、宇宙の中では、塵にも満たないこの地上での一人の人間の心の悩みやわだかまりが、如何にたわいなく、小さなことか再認識させられる。

同時に、先人は「光速をどうやって計測したのか」「無数の天体までの光年数」や「地球を含む銀河系宇宙」以外に「宇宙には2000億個もの銀河群がある」ことなどをどのようにして調べたのか素朴な疑問は尽きない。

でも夜空を見上げているだけで、深遠な天空に心が癒されるような気持ちになれるのが不思議である。


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