miyabuの雑記帳

ボケ老人の無責任なお話

円高に思う

2011-11-01 | Weblog
流通量が多ければ、安くなり、流通量が少なければ、高くなる。物でも、お金でも同じです。日銀は、昨年10月、金融緩和策として、資産買い入れ基金を設けました。その総額は55兆円になっています。本来ならば55兆円の緩和金が流通している筈なのですが、国債の売りオペ等で、市場の現金を吸収していまい、現実には20兆円程度の、緩和に止まっています。


欧米諸国のドルやユーローは、本格的な緩和策に動いていますので、流通量の少ない円が狙い打ちになり、75円台というべら棒な高値をつけてしまいました。4兆円程度の市場介入で、78円台に戻りましたが、情勢は円高基調に変わりありません。円の実力は100円程度が私の感覚です。現状では企業の海外逃避を止める事ができません。


不胎化介入のない、55兆円を市場に流通させることによって、円も落ち着き、デフレも解消できませんか、年間2~3%の物価上昇が、経済を円滑に進め、税収も上向き、国債の償却も安易になります。2・26事件で暗殺された、偉大な政治家高橋是清の、金融政策を思い起こし、腹の据わった経済政策を期待します。