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2012年1月イタリヤで、大型豪華客船が転覆、いち早く船長が逃避し、死者32名を出した事件がありました。その後写真のように放置されたままでした。
全長290m、重さ11万4000トン、10階建てビルに相当するのこの豪華船を、水平の状態に戻し、近くのドックまで曳航、解体するという「世紀のサルベージ大作戦が」500名の専門家集結の下、16日欧米メディア生中継で、全世界に放映されました。
この経費が792億円、ちなみにこの船の建造費は2006年の完成時で650億円でした。18ヶ月も放置したままでしたので、作業中に船体が真二つになる危険性もあり、サルベージに係わる、ドイツの最大保険会社も、不安を隠せない状態だったようです。
船長の乗客救助を放棄した逃避罪は、刑事事件となり、7月の裁判では20年の刑が言い渡されるのではないかとの憶測もあります。それにしても、凄い経費を掛けた凄い作業でした。