miyabuの雑記帳

ボケ老人の無責任なお話

明治・大正・昭和の未年年賀状

2014-12-15 | Weblog
戦前の未年年賀状展が江南市歴史民俗資料館で12月13日から1月12日まで開催されています。資料提供者は、江南市在住の石黒三郎さんで、年賀状・絵葉書・鳥瞰図の収集家。展示品の中から、年代別に1コマずつ紹介します。

明治40年、既に写真の年賀状も随分出回っていたようです。この年は日露戦争の最中でした、それにちなんだ年賀状もありました。

大正8年、最下段左端の羊賀状は、与謝野鉄幹・晶子夫婦が出した賀状、右端の羊賀状は鳥瞰図で有名な吉田初三郎画伯の賀状です。

昭和18年、日米戦はガダルカナルからの撤退を始め日本軍の苦戦が始まります。山本五十六連合艦隊長官がブ-ゲンビル島上空で撃墜され戦死、年賀状も元気がありません。

はがきの年賀状は、明治6年12月に始まっています。元日に年賀状が配られるようになったのは明治17年からです。12月20日から30日までに投函すれば、元旦消印で1月1日に配達される年賀郵便の特別取り扱いが、特定郵便局で始まったのが明治32年です。年賀状も随分歴史を重ねてきました、かっては「勅題」の年賀状もありました。明治40年の勅題は「新年松」、大正8年の勅題は「朝晴雪」、昭和18年の勅題は「農村新年」でした。この年賀状展には、「勅題」の年賀状もたくさん展示されています。