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6月 ひとりごと

2022-06-09 08:34:13 | ひとりごと
こんにちは、雨に濡れたアジサイの美しい季節となりました。アジサイは、花色も咲き方も同じ種類の花とは思えないほどバリエーションがあり、丈夫で育てやすく、鉢植えでも地植えでも、仕立て次第で色々な楽しみ方ができます。そのアジサイですが、原産国は日本だと言われています。セイヨウアジサイといわれている種類もありますが、それはシーボルト博士が日本のアジサイをヨーロッパに紹介し、そこで品種改良されたものだそうです。アジサイは元々、山の中に自生している植物で、根を横に広く浅く張ることから土砂崩れを防ぐ働きがあり、その特性を活かして、傾斜地にあるお寺にもたくさん植えられるようになったようです。アジサイの名所にお寺が多くあるのは、それが理由のひとつと言われています。豪華な姿だけれども控えめな花色が、お寺のしっとりとした風情にも合うという事かもしれません。お釈迦様のお誕生日の花祭りには、お釈迦様の像に甘茶をかけたりしますが、あの甘茶の原料は実はアジサイの一種で、砂糖の数百倍とも言われるその甘さは甘味料として利用されてきました。抗アレルギー成分も認められていて、漢方薬の材料としても有名です。お寺では観賞用としてだけでなく、実益も兼ねて植えたのかもしれませんね。さて、同じ場所に、同じ種類なのに色が違うアジサイが咲いているのを見たことはありませんか?雨の多い日本では、コンクリートブロックや漆喰の成分が雨水に溶けて地面に吸収されるので、同じ敷地内のとなり合う土でも、酸性度が変わることがよくあり、そのため、青い花のとなりに紅色の花が咲くこともあります。また、アジサイは花期が長く、ゆっくりと花色が変化していくのも魅力のひとつで咲き始めの瑞々しい色から、円熟味を感じさせる色まで、ひとつの花で長く楽しめます。乾燥させてドライフラワーにしてもナチュラルなインテリアに馴染みますので、時期を過ぎてもしばらくの間はアジサイ鑑賞ができそうです。


蓼科の女神のテラス。天気も良いし涼しくて、かみさんハンモックで休息中。5/29(日)
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