MEMORANDUM 今日の視点(伊皿子坂社会経済研究所)

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♯277 食事をすれば相性が判る

2015年01月04日 | うんちく・小ネタ


 出生率の低下による人口減少が社会問題する中、その原因ひとつとして結婚しない(できない)若者の増加が指摘されています。

 統計を見る限り、男性の未婚率の上昇は特に顕著であり、1965年時点では男性1.50%、女性2.53%と女性の半分程度であったものが、45年を経た2010年には男性20.14%、女性10.61%と男性が女性を大きく上回り、男性の5人に一人が何らかの理由で結婚していない状況にあります。

 若い男性が伴侶を見つけることが難しくなっている。もしかするとその原因には、(女性たちが言うように)対手の立場になって考え相手を思いやることができない、自分中心の男性が増えてきてことがあるのかもしれません。

 さて、そうした男性の未熟さは、どうやら女性達には簡単に見抜かれてしまうようなのです。

 少し前の話題になりますが、総合経済誌「PRESIDENT」の2013年9月2日号に、 JAL国際線CAとして乗務後、インプレシャス代表取締役として女性のためのコミュニティー「Precious美女倶楽部」を運営する松尾知枝氏が、「食事のスピードで(男性との)相性の良し悪しがわかる」とするコラムを寄稿しています。

 世の男性は余り気を使っていないようですが、実は「食欲」は「性欲」「睡眠欲」と並ぶ人間の三大欲求の一つであるだけに、日ごろは立派に繕っている人でも、その行為(立ち振る舞い)を通してその人の本性が透けて見えると松尾氏は指摘しています。

 1回一緒に食事をしただけで、人間(特に男性)の器量はだいたい見えてくると松尾氏は言います。女性の目からすると、どれだけ相手の気持ちやペースに配慮できる人なのか、そこに、男性の「レベル」の差が一番表れるということです。

 実際に氏がこれまで男女3000人の恋愛を分析してきた中で、「食事のスピードの合わない人とは肌も合わない」という証言がかなりの数を占めたと松尾氏はしています。

 松尾氏によれば、食事のスピードが合わせられない男性の多くはいわゆる「自己中心的な人」で、自分のペースで物事を進めるタイプだということです。そういう人は(夜も含めた)様々なシチュエーションで、女性のことを考えず「自分さえ良ければ」という独断と偏見に走り易い傾向にあるとしています。

 また、交際したての頃には食べるペースを相手に合わせていても、付き合いが長くなってくると自分のペースに戻ってしまう男性や、食べ終わるや否や次のことに気が行ってしまって席を立ちたがる男性も多いようです。そういう男性を女性は、「釣った魚には気を使わない」性格、「浮気性の性格」として見抜いてしまうと松尾氏は指摘しています。

一方、例え本人に悪気がなくとも、男性に「僕、食べないから、好きにしていいよ」などと放置プレーをされてしまうと、女性はその突き放した言いぶりに男性の身勝手さを感じてしまうという指摘もありました。

 さらに、松尾氏によれば、がむしゃらなリーダーシップを発揮したがる人も評価は低いということです。

 お料理が残っているからと、(女性がお腹がいっぱいかどうかも聞かず)どんどん取り皿に載せてくる(一見「気を使っている風」で実はサービス過剰な)男性も良く見られます。しかし、そういう人は女性に他の部分でもマイペースに突き進みがちと見られているようであり、実際そういう場合が多いようです。

 そして、女性が「もう十分」「もういいよ」と言っているのに、「いやいや、まだ足りないでしょ、まだ足りないでしょ」と過剰に押し付けてくるタイプも嫌われます。裏を返せば、これも女性には相手のことを考えない身勝手な行動と映るようです。

 幸せな結婚生活を期待する女性たちにとっては、食事における男性の一挙手一投足が、その後の結婚生活を占うための大切な「手掛かり」となります。

 男性が彼女との関係をスムーズに結婚にまでも持ち込みたいのであれば(もしくは一生独身でいたくないのであれば)、まずは「最初の食事」の時間から「ユアペース」を保つことが大切だというのが松尾氏のアドバイスです。

 食事の道は結婚に通ずる。一緒に楽しむための配慮を忘れない人は、自分の達成だけでなく女性の満足も考える余裕のある男性だというのが松尾氏の見解です。

 確かに「食事」と言う本能的な行為には、セックスなどと同様、育ってきた環境や人間性がにじみ出てしまうという松尾氏の指摘には頷けるものがあります。

 食事のスピードを(余裕で)相手に合わせられる人は結婚にも向いている。言い方を変えれば、今の時代、食事のスピードすら女性に合わせられない男性には、幸せな家庭を築くことは難しいということになるのかもしれません。



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