涙と笑いのHIV奮闘記II

自分とは無関係と思っていた病気の闘病を続けるオヤジの日記。
歳のせいか治療の副作用のせいか忘れ物がひどいんです。

ただいま

2017-01-22 20:00:00 | 鉄道・車

今部屋に戻ってきました。

JR→近鉄の乗り換えで電車待ち30分。
特急に乗ればよかったのかもしれなけれど、特急料金510円払うのも馬鹿らしいし。

ホームで待っていると特急列車。

前半分が新しいカラーリング、後ろ半分が旧来のカラーリング。
どちらも16000系。
カラーリングが変わっても、座席は従来と一緒かな? 


  

そうすると、向かいのホームにも特急列車。
こちらは11600系Aceですね。 

 

急いで向かいのホームに移動。
こちらはシートが新しいですね。 

 

往復の列車、そして実家で完読できました。

 

タイトルが「芥川症」。
芥川龍之介の短編小説に着想を得た短編小説集です。
表紙のイラストも芥川龍之介ですね。

7編のタイトルは次の通りで()内がそれぞれ芥川龍之介の作品。

「病院の中」 (藪の中)

「他生門」 (羅生門)

「耳」 (鼻)

「クモの意図」 (蜘蛛の糸)

「極楽変」 (地獄変)

「バナナ粥」 (芋粥)

「或利口の一生」 (或阿呆の一生)

「或利口の一生」の「パクリ」で次のように書かれています。

 小説というものは、自分で筋を考えなければならないと思っていた。
 だが、芥川龍之介の短編には、『今昔物語集』に想を得たものが多い。
 「想を得た」というと上品だが、つまりはパクリだ。そんな小説でいいなら、自分にも書けるものではないか。

とはいえ、龍之介の作品とは全く異なる筋です。

「耳」「極楽変」はかなりグロい作品となっていますし、
「病院の中」は医療の難しさを知る索引であり、
「クモの意図」はクスッと笑える作品。最後のオチも。

しかし何と言っても興味深いのは「或利口の一生」。

他の作品も読んでみようと思いましたね。