一番北にあるのが食堂。
ここは今特別公開しているのですが、前回見たのでここの拝観券は買っていません。
そこから進むと薬師寺東塔修理所現場特別公開が行われているようで、整理券を配布しています。
一度に100人ずつ現場に昇れるらしいです。
時間があれば行ってみようと、整理券をもらいます。
今日は27000番からの配布とホワイトボードに書いてあって自分橋27573番。
一度に100人ずつだとすると6番目のグループ。
1グループ20分とすると2時間後?
無理かなぁ。
現場はこんな様子らしいです。
確か東塔の解体が始まった時には某グループの特待で、公開していない時期に昇りました。
その時は相輪が外されていて、現場に置かれていたのを覚えています。
今回は塔の上に相輪が取り付けられているのを見ることができるようですね。
鐘楼。
まず東院堂を訪れます。
回廊の外側にあります。
回廊と西塔。
回廊から東院堂。
遠目に四天王像が見えています。
ちなみに御本尊は聖観音菩薩立像。厨子の中に安置されています。
靴を脱いで入堂。
美しい聖観音、四天王、などの仏像を観て今度は中門・南大門を目指します。
回廊と東塔の工事現場の覆い屋。
中門と西塔、東塔の覆い屋。
手水舎と西塔。
二天王像の阿形と、踏みつけられた邪鬼。
吽形と踏みつけられた邪鬼。
南門の外にある石碑。
手水舎と東塔覆い屋。
中門には線香がモクモク。
中門ごしに金堂。
中門の南東に勧進所。
ここで無料で僧侶による説法を聴くことができます。
説法は昭和42年から31年間にわたって管主を務めた高田好胤師がはじめました。
東寺副住職時代に修学旅行生相手にユニークな説法を始め、その話術は「究極の語りのエンターテイナー」と呼ばれました。
その高田好胤師は、白鳳様式の伽藍を復興させたことでも有名です。
仮堂のままだった金堂の復興に着手。
建築に10億円がかかると知った高田好胤師は、浄財を集めるため、その話術をもって全国の市町村を回り説法を行い、
お写経勧進に努めました。
お写経により安らいだ心の中で生き方を見つめ直すと同時に、一巻1,000円(当時)の永代供養料を募りました。
薬師寺は檀家を持たない寺なので建設費の捻出は大変なのです。
自分も10巻写経をして、奉納しています。
今日の説法師は大谷轍さんです。
意外と関東弁での説法。
声に張りがあって大きな声で、立て板に水という言葉がぴったりの説法でした。
説法を聴いて金堂へ。
途中に「東塔解体修理事前調査報告」というパネル。
堂々とした金堂。
金堂には、本尊として国宝・薬師三尊像が安置されています。
その写真は僧坊に掛けられていましたね。
何年か前、東京国立博物館で行われた「薬師寺展」にここの日光菩薩、月光菩薩が出展されました。
金堂内は基壇の上に設置され、しかも光背が付いているのですが、
博物館では基壇や後輩は無く、
全ての方向から観ることができるように、階段状になったところから観るように工夫されていましたね。
写真向かって左から金堂、東塔覆い屋、西塔。
金堂の北側には大講堂。
堂内に安置されているのは、重要文化財の弥勒三尊像
また、日本最古で国宝の仏足石が北側に安置されているのも必見です。
大講堂の北側から食堂。2017年に再建されました。
その南側には多くの蓮鉢。
境内には二つの歌碑。
一つは佐々木信綱(明治5~昭和38)の歌碑。
ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲
もうひとつは会津八一(明治14~昭和31)の歌碑。
すゐえんのあまつをとめがころもでのひまにもすめるあきのそらかな
西塔。
西塔も初層が特別公開中。
これもこの前に訪れているので拝観券は買っていません。
西塔の水煙にも飛天。
回廊にはお釈迦様の生涯を描いた相の絵が描かれています。
西塔の内部にも描かれています。
たしか、龍谷ミュージアムでも同じような絵を観た覚えがあります。
回廊に燕。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます