第17回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール 第3位 黒木雪音
今年の3月に開催されたようです。3年に1度の大会。
去年ショパンコンクールの成り行きにはまり、大会をネットサーフィンしていましたが、
今回は事後の追っかけでした。
BR-KLASSIKで、この時のファイナルの演奏を放送したのが知るきっかけでしたが、
色々なコンクールがあるものですね。
ステージの時間配分は1次35〜40分、2次(16人)50〜60分。古典派の作品、ロマン派の作品、
そしてイスラエル人作曲家の作品(3人の作品から選びプログラムに入れる)。
かなり選曲は自由です。冠コンクールのように、その作曲家1択ではなく、かなリ自由度は
あるものの、プログラム構成も多彩になります。
一次のリスト、ベルグ、ショスタコーヴィチのように、起承転結で決めてきても、ピアノ愛好家
なら聴くかもしれない曲が並んでいたりして、個人的にはこの作家陣は普段ほとんど耳にすること
はありません。面白くも初見感があります。「鬼火」は様子見なのか拍手も少なめでした。
超絶技巧ですから、簡単ではなく技術点を見るような感じなのか、確かに弾き切っていましたし
ピアノの音も安定していたように思います。2曲目のバラードも詩情を織り込みきれいに弾き進んで
いきました。拍手も増えました。
ベルグのソナタは多分初めて聴きますが、不協和音満載の技術点を争う様な、素人ではどこが間違えたか
わからない曲です。ある意味難曲ですね。
やはり〆に持ってくるショスタコーヴィチの力は別格でした。これを仕上げるまでどのくらいの時間
格闘したのでしょうか。そんな印象をもちました。重量感のある破壊的な感じのするものでした。
これを書いたショスタコーヴィチは、第一回ショパンコンクールにソ連代表として出ています。
これを弾きこなせたかもしれません。世の中すごい人はたくさんいますね。
黒木さんはリズム感がいいというか、音がはねて粒立ちも良く、そこに情感が乗る感じがして、
聴いていても前に前に音楽が進む感じが個人的には好感が持てました。ファツィオリのピアノ
選択も良かったと思います。〆のリストのソナタも初めて聴きますが、聴きごたえのあるものでした。
アンコールもカプースチンと今時ですね。
室内楽でも前に前にという感じが伝わり、ある種の疾走感があります。合わせものは、どれくらいの
リハーサルがあるかわかりませんが、呼吸もあっているようで、プロ演奏家を目指すとなると
色々な技量が試され、さすかに「マスター」が付くコンクールだけあって、ハードルは高いですね。
ファイナルの協奏曲、ベートーベンが課題曲というのは珍しい感じもしますが、逆に新鮮。
はねるような感じが独特なものを生みます。1番の若い協奏曲と若い演奏家。
Beethovenがこの曲を書いたのは、1795年で、生まれが1770年ですから、25歳
くらいの時の作品。ちょうど、同年齢のような感覚があります。
若いもの同士のエネルギーの交換がいいですね。面白かったです。
最後の協奏曲も得意のリストできましたか。このために
ずいぶん時間をかけて準備してきたのだろうなと思います。
なかなか堂々とした演奏で、聴きごたえがありました。
第3位おめでとうございます。
KUROKI Yukine 黒木雪音🇯🇵(日本・24歳)
STAGE I – RECITAL S7
Liszt: Etudes d’execution transcendante No.5 in B-flat Major (“Feux follets”)
超絶技巧練習曲 第5番変ロ長調「鬼火」
Liszt: Ballade No.2 in B Minor S.171
Alban Berg: Sonata, Op.1
Shostakovich: Sonata No.1 in C Major, Op.12
STAGE II – RECITAL S17
Haydn: Sonata in D Major, Hob.XVI:37
Mendelssohn-Rachmaninov: Scherzo from “A Midsummer Night’s Dream”
Tal-Haim Samnon: Memory and Variations
Liszt: Sonata in B Minor, S.178
ソリストアンコール22355
カプースチン:8つの演奏会用練習曲作品40より第一番前奏曲
Stage Ⅲ -FINALS Chamber MusicS22
Rimsky- Korsakov: Quintet in B-flat Major for Piano and Winds
– Allegro con brio
– Andante
– Rondo. Allegretto
Stage Ⅲ -FINALS Classic Concerto Israel Camerata S24
Beethoven: Concerto No. 1 in C Major, Op. 15
– Allegro con brio
– Adagio
– Rondo: Molto allegro
Stage Ⅲ -FINALS Grand Concerto IPO S26
Liszt: Concerto No. 1 in E-flat Major
Allegro maestoso / Quasi adagio / Allegretto vivace.
Allegro animato / Allegro marziale animato
第17回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール|ファイナル出場者&曲目
https://ebravo.jp/special/featured/rubinstein17/competitors_finals
音源は「配信」のところをクリックすると聴けます。
今年の3月に開催されたようです。3年に1度の大会。
去年ショパンコンクールの成り行きにはまり、大会をネットサーフィンしていましたが、
今回は事後の追っかけでした。
BR-KLASSIKで、この時のファイナルの演奏を放送したのが知るきっかけでしたが、
色々なコンクールがあるものですね。
ステージの時間配分は1次35〜40分、2次(16人)50〜60分。古典派の作品、ロマン派の作品、
そしてイスラエル人作曲家の作品(3人の作品から選びプログラムに入れる)。
かなり選曲は自由です。冠コンクールのように、その作曲家1択ではなく、かなリ自由度は
あるものの、プログラム構成も多彩になります。
一次のリスト、ベルグ、ショスタコーヴィチのように、起承転結で決めてきても、ピアノ愛好家
なら聴くかもしれない曲が並んでいたりして、個人的にはこの作家陣は普段ほとんど耳にすること
はありません。面白くも初見感があります。「鬼火」は様子見なのか拍手も少なめでした。
超絶技巧ですから、簡単ではなく技術点を見るような感じなのか、確かに弾き切っていましたし
ピアノの音も安定していたように思います。2曲目のバラードも詩情を織り込みきれいに弾き進んで
いきました。拍手も増えました。
ベルグのソナタは多分初めて聴きますが、不協和音満載の技術点を争う様な、素人ではどこが間違えたか
わからない曲です。ある意味難曲ですね。
やはり〆に持ってくるショスタコーヴィチの力は別格でした。これを仕上げるまでどのくらいの時間
格闘したのでしょうか。そんな印象をもちました。重量感のある破壊的な感じのするものでした。
これを書いたショスタコーヴィチは、第一回ショパンコンクールにソ連代表として出ています。
これを弾きこなせたかもしれません。世の中すごい人はたくさんいますね。
黒木さんはリズム感がいいというか、音がはねて粒立ちも良く、そこに情感が乗る感じがして、
聴いていても前に前に音楽が進む感じが個人的には好感が持てました。ファツィオリのピアノ
選択も良かったと思います。〆のリストのソナタも初めて聴きますが、聴きごたえのあるものでした。
アンコールもカプースチンと今時ですね。
室内楽でも前に前にという感じが伝わり、ある種の疾走感があります。合わせものは、どれくらいの
リハーサルがあるかわかりませんが、呼吸もあっているようで、プロ演奏家を目指すとなると
色々な技量が試され、さすかに「マスター」が付くコンクールだけあって、ハードルは高いですね。
ファイナルの協奏曲、ベートーベンが課題曲というのは珍しい感じもしますが、逆に新鮮。
はねるような感じが独特なものを生みます。1番の若い協奏曲と若い演奏家。
Beethovenがこの曲を書いたのは、1795年で、生まれが1770年ですから、25歳
くらいの時の作品。ちょうど、同年齢のような感覚があります。
若いもの同士のエネルギーの交換がいいですね。面白かったです。
最後の協奏曲も得意のリストできましたか。このために
ずいぶん時間をかけて準備してきたのだろうなと思います。
なかなか堂々とした演奏で、聴きごたえがありました。
第3位おめでとうございます。
KUROKI Yukine 黒木雪音🇯🇵(日本・24歳)
STAGE I – RECITAL S7
Liszt: Etudes d’execution transcendante No.5 in B-flat Major (“Feux follets”)
超絶技巧練習曲 第5番変ロ長調「鬼火」
Liszt: Ballade No.2 in B Minor S.171
Alban Berg: Sonata, Op.1
Shostakovich: Sonata No.1 in C Major, Op.12
STAGE II – RECITAL S17
Haydn: Sonata in D Major, Hob.XVI:37
Mendelssohn-Rachmaninov: Scherzo from “A Midsummer Night’s Dream”
Tal-Haim Samnon: Memory and Variations
Liszt: Sonata in B Minor, S.178
ソリストアンコール22355
カプースチン:8つの演奏会用練習曲作品40より第一番前奏曲
Stage Ⅲ -FINALS Chamber MusicS22
Rimsky- Korsakov: Quintet in B-flat Major for Piano and Winds
– Allegro con brio
– Andante
– Rondo. Allegretto
Stage Ⅲ -FINALS Classic Concerto Israel Camerata S24
Beethoven: Concerto No. 1 in C Major, Op. 15
– Allegro con brio
– Adagio
– Rondo: Molto allegro
Stage Ⅲ -FINALS Grand Concerto IPO S26
Liszt: Concerto No. 1 in E-flat Major
Allegro maestoso / Quasi adagio / Allegretto vivace.
Allegro animato / Allegro marziale animato
第17回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール|ファイナル出場者&曲目
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