MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

BCJ 第152回定期公演 モーツァルト《レクイエム》ほか

2022-10-31 10:16:58 | 音楽夜話(クラシック)
10・30


BCJ 第152回定期公演 モーツァルト《レクイエム》ほか


東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル
Sunday, 30 October 2022 at 2.45pm
Tokyo Opera City Concert Hall: Takemitsu Memorial


W. A. モーツァルト
交響曲第39番 変ホ長調 KV 543
W. A. Mozart: Symphony No. 39 in E-flat major KV 543
 I. Adagio-Allegro
 II. Andante con moto
 III. Menuetto: Allegretto
 IV. Finale: Allegro


レクイエム KV 626(鈴木優人 補筆校訂版)
Requiem KV 626   
Completed and edited by Masato Suzuki


アヴェ・ヴェルム・コルプス




清廉潔白というか、BCJのイメージは、バッハのカンタータを
聴きに行っていた時代と変わりない。コーラスが膨らまないし、
ソリストの歌い方も大仰にならない。タイトでストイック感
があるものの、体温は感じられる凄さが聴ける。


モーツァルトになってもそれは変わらない。息子の優人氏になっても
変わらない。BCJは親子鷹2代の創造物になっている。


優人氏の補筆校訂はジェスマイヤー版を基礎に、アイブラーのアイデアを
取り入れながら校訂している。わかるところでは涙の日の後にフーガを
入れている(優人氏がモーツァルトのメモなどを取り入れフーガを作曲)。
細かいことについては演奏上の事だったりするので、聴感上は通り過ぎてしまう。
私などの耳ではわからない。詳しいことはプログラムにあるとのこと。
会場にいないのでそのあたりは参照しようがないけれども。


優人氏は生きた音楽と言っていたが、エネルギッシュな場面もあるので、
バッハなどとはやはり違うのかもしれない。宗教曲でもバッハがモノクロだと
すれば、モーツァルトはカラーがあると思ったことがあった。
ソンことを思いながら聴いた。


レクイエム後の長い拍手に答えて、アヴェ・ヴェルム・コルプスが演奏された。
本編だけでもいいのに、これが入ることで気分も昇華される気がするのは、
他のコンサートでも同様に演奏されたときにそう思った。
痒い所に手の届く演奏会だったと思う。


BCJ 第152回定期公演
https://www.youtube.com/watch?v=lzE2S0OvJzo




10月30日生まれのジャズマン クリフォード・ブラウン

2022-10-31 10:15:43 | 音楽夜話(ジャズ)
10月30日生まれのジャズマン クリフォード・ブラウン


Clifford Brown (Trumpet) 1930–1956. 生誕92周年 没後66年


いうことない天才トランぺッター。良さがわかるまでに少し時間がかかったけれど、
わかると、やはりすごさも含めて天才の演奏するそれは、常人ではできないことなのだ
ということが感じられる。




The Complete "Study in Brown" (Bonus Track Version)
https://www.youtube.com/watch?v=y9iNvKxWPVc&list=OLAK5uy_k1U6Eii07Tqr9eUSYM0kOFNTcR8mb5nSg&index=1


エリソ・ヴィルサラーゼ(ピアノ)ヴラディーミル・アルトシュレル指揮サンクトペテルブルク・       フィルハーモニー交響楽団演奏会    

2022-10-30 11:59:49 | 音楽夜話(クラシック)
10・29
20:00-22:00 14.00-16.00 Orpheus


ベートーヴェン:序曲「コリオラン」 op.62
同:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 op.95「新世界より」
エリソ・ヴィルサラーゼ(ピアノ)ヴラディーミル・アルトシュレル指揮サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団
2022年6月5日 サンクトペテルブルク、フィルハーモニア大ホール
アーカイヴ
https://orpheusradio.ru/programs/koncertnyy-zal-radio-orfey/2022-10-29/21043-rossiya-muzykalnaya-sankt-peterburgskaya-filarmoniya-na-radio-orfey


リヒテルは「世界一のシューマン奏者」と彼女を称していたという。
80歳という年齢で、ステージに立つ。思いつくところではアルゲリッチくらいか。
それにしても、年齢と扱う楽器によって、長くできる年齢も違うという。


頭の構造も身体構造も普通の人と違うのかもしれない。
長寿になるだけでもある意味大変なのに。


ベートーヴェンの早いパッセージも弾きこなし、
曲のテンポ自体も遅いわけではない。全体的に
高いレベルで演奏されている。それだけでもすごいことだと思う。
70年代くらいは雑誌にもその名前があり、記憶にあったが、現在も
活動されているとは思わなかった。ロシアンピア二ズムを受け継ぐ
一人だったりする。ある意味現役だけれど、ヒストリカル。


ロシアの楽団は80年代~90年代は良く日本に来日公演していた。
呼びやすかったのか、安くて収入になりやすいのか、
その数多かったので、聴きに行くこともあった。


大向こうに構えて結構鳴らすことが多かった気がする。
ティンパニーなどもドカドカ鳴らしていた。
今回の演奏もティンパニーはドカドカ鳴らしていたのである意味
懐かしかった。


弦も管も割合綺麗に鳴っているのは意外だったけれど、洗練されて
来ているのかもしれない。ドヴォルザークも歌い流れ、なかなかな
演奏だったように思う。名曲は演奏しがいがあると思うし、
終演後の拍手も盛大だ。



10月29日生まれのジャズマン ズート・シムス

2022-10-30 11:58:04 | 音楽夜話(ジャズ)
10月29日生まれのジャズマン ズート・シムス


Zoot Sims (Tenor Saxophone) 1925–1985. 生誕95周年 没後35年


ズートには外れはないような感じがする。聴いていてそう思う。
歌心があり、よりそいつつ自己主張も適度にある。バランスがいい。
テナーの音色も、とんがらなくてマイルド。そのあたりが
個人的に好きなのかもしれない。


Down Home
https://www.youtube.com/watch?v=W5sUrK3n1Nc&list=OLAK5uy_mM6LjbRg55SyfGWfQtiqeH6JLflxftDPU







Raluca Ştirbăţ(ピアノ)ゲオルゲ・コスティン指揮ルーマニア国立放送管弦楽団演奏会

2022-10-30 11:55:42 | 音楽夜話(クラシック)
1029


01:00-03:00 19.00-21.00 RadioRomania


ベントイウ Pascal Bentoiu:ピアノ協奏曲第1番 op.5
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
Raluca Ştirbăţ(ピアノ)ゲオルゲ・コスティン指揮ルーマニア国立放送管弦楽団
2022年10月28日 ブカレスト、ルーマニア国立放送コンサートホールから生中継


ブラームスの4番を聴く。ゆったりとしたテンポで始まり、馬車のテンポ、一つ一つの
音符を歌いこんでいくような風情。しかし重くない。こういうブラームスもあるのかと
思った。聴くほどに引き込まれたりする。歌うとは一緒に旋律を歌えたりするのは
ある意味うれしいというか、個人的に共感している証拠か・・・。
秋にふさわしい、しみじみとした感のあるブラームスだった。