MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

クラプトンのナイロン弦オークションに。

2024-05-31 12:07:45 | アコースティック・ギター・トリップ


クラプトンのナイロン弦。


Tears in Heaven」の作曲に使用したアコースティック・ギターが[
オークションに出品され、101,600ドル(約1600万円)で落札されています。

クラプトンなどのミュージシャンは自宅に売るほどギターがあると
言われるが、それでも楽器が必要になる。仕事だから仕方がないのかも
しれないが、それでインスピレーションを受けそれ以上の恩恵が
得られるなら楽器冥利に尽きるのかも。


今回は「ティアーズ・イン・ヘヴン」を生み出したナイロン弦の楽器。
息子さんを亡くし、傷心だったクラプトンから、珠玉の旋律を
引き出した1本。
このような楽器はコレクターにコレクションされ、温存され、また何かの
時に手放され、ほかのコレクターに回っていく。輪廻は回る糸車。

ビートルズのフラムス(12弦) オークションで落札される。

2024-05-31 09:59:07 | アコースティック・ギター・トリップ
ビートルズのフラムス(12弦) オークションで落札される。


ジョン・レノンが『Help!』で使用した12弦アコースティックギター
 4億5000万円で落札 ビートルズのギターとしては過去最高額
https://amass.jp/175490/


時々AMASSのサイトは見てみるのだけれど、こういう記事があるから
面白かったりする。内容は見てください。


映画内でも演奏されていた。当時珍しかった12弦ギターを使っている。
その後はイーグルスの「ホテルカリフォルニア」。


「悲しみはぶっ飛ばせ」で弾かれていた12弦はドイツの「フラムス」という
楽器メーカーのもの、ギブソンやマーチンからすれば安価なモデルだけれど、
0フレットもあり、作りは良さそう。堅実家のイギリスミュージシャンが
選びそうな1品。ディランに影響されてたジョンが、アコギで1曲と
思ったのか、映画ヘルプ!!の室内シーンで歌っている。
完パケは12弦2本とクラギ1本がダビングされてる様子。
アンソロジーではアルト・フルートもタンバリンも入ってない
素のバージョン。12弦の響きが心地よい。


You've Got To Hide Your Love Away (Take 5 / Anthology 2 Version)
https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=You%e2%80%99ve+Got+to+Hide+Your+Love+Away&mid=0ECCCE4AA163D34ABD150ECCCE4AA163D34ABD15&FORM=VIRE



ニコライ・ルガンスキー(ピアノ) ニコライ・アレクセーエフ指揮サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団 ベートーヴェンP協3番 マーラー1番

2024-05-31 09:53:47 | 音楽夜話(クラシック)


5・30
02:00- 19.00- YouTube_Филармония Шостаковича
Бетховен Малер | Николай Алексеев Николай Луганский | Трансляция концерта


ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37


ソリスト・アンコール:メンデルスゾーン・無言歌集第7巻Op85-4


マーラー:交響曲第1番ニ長調 


ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)
ニコライ・アレクセーエフ指揮サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団
2024年5月30日 サンクトペテルブルク、フィルハーモニア大ホールから生中継


ニコライ・ルガンスキー(1972年ロシア)二コラーエワに教えを受けてい
た。
聴衆は大いに受けていた3番。それほど熱い演奏でもなかったけれど、
表現もそれほど極端でないし流れも作っていたし、特別な3番では
なかったのがよかったのか、お国のピアニストだし、何か聴衆に
響いたのか、アンコールの拍手も鳴りやまなかった。
それに応じてメンデルスゾーンの無言歌集から1曲。


後半のマーラーの1番。
ニコライ・アレクセーエフ(指揮)はレニングラード音楽院にて、
オペラとオーケストラ・指揮をマリス・ヤンソンスに師事。と資料にある。
ヤンソンス以降の方ですね。世代交代もあるけれど、それほど歳離れてる
ようには顔つきでは見られない(人は見かけによらない)けれど、
ありなんですね。
この楽団とはNo2くらいの位置にいる指揮者。
マーラーも過不足なく演奏されていたようだ。
ルガンスキーもアレクセーエフも細かい作りこみもオーバーな表現も
取らなかった。
譜面のうちにあるものを引き出す感じだったので、オーバーサイズはない。
そこが聴きとり方の違いで、評価のわかれるところなのかもしれない。
おもったより、抑制が効いている感じもした。
それがいい悪いではないけれど、もしかすると彼の本領発揮がそれなのかも
しれない。最後の大団円の前まで引っ張り、緊張感の持続から、
一気に爆発するという、マーラーの意図したものかもしれない
表現を引き出した。ブラヴォーも飛び、アンコールの拍手も喝采。
で終演。


「ビル・エバンス・トリオ最後の2年間」 ジョー・ラ・バーベラ チャールズ・レヴィン 著  荒井理子 訳 草思社2023

2024-05-29 20:52:03 | 音楽夜話(ジャズ)
「ビル・エバンス・トリオ最後の2年間」 ジョー・ラ・バーベラ チャールズ・レヴィン 著 荒井理子 訳 草思社2023


図書館にあったものを3週間以上借りて、やっと読了した。
読書に縁遠くなって久しい。ネットは見るものの、それ以上でも
それいかでもないけれど、いざ、活字に向かうとなかなか進まない。


1980年ごろ、エバンスは時折ビレッジ・ヴァンガードなど聴いていたものの、
当時のラジオなどでもあまり取り上げられてなかった。彼の逝去を
知って(1980/9/15)そののち、キーストン・コーナーのライブ盤を買って
聴いてたりした。ジャズ・ジャイアンツの一人が逝ってしまった感があった。
あれから40年以上経つなんて、時間の流れは速いもの。


図書館にあった本を借りて読んでみた。最後のトリオのドラマーが
主に書いている。エバンス自体は薬にやられていたが、体はボロボロでも
精神性はまだしっかりしており、晩年の最後まで、ライブしていたような
状況だったから、その音楽に対しての向き合い方が普通と違うというか、
半端ない。ライブ活動も1週間単位で入っていたり、国外でのツァーもあり、
何かすごくハードな時間を過ごしていたような感じだった。
エバンス・トリオはラファロ以降、いくつか変わったものの、
ライブはそれで行われ、メンバーにそれほどの出入りはなく、
固定されたメンバーでの深化に時間は費やされた。
現在、著者のジョー・ラ・バーベラはエバンスから学んだことを、
後進の指導に当たって伝え続けているという。彼のライブが発掘され続け、
ある程度の売り上げもあがり、評価もついているものの、
すごい人だったのだなと改めて思う次第だったりする。

Bill Evans - Complete Live at Ronnies Scott's (1980 Album)
1980年の8月2日のライブ演奏。亡くなる1月半前の演奏とは、
思えないしっかりしたものだ。
音楽にジャズに魅入られた演奏家の記録が残っていて幸いに思う。




Bill Evans - Complete Live at Ronnies Scott's (1980 Album)
https://www.youtube.com/watch?v=PKoAIhGeC_k&t=2753s




「ビル・エバンス・トリオの最後の2年間」 ジョー・ラ・バーベラ チャールズ・レヴィン 著
 荒井理子 訳 草思社2023



セルゲイ・ハチャトゥリャン(ヴァイオリン) ダニエーレ・ルスティオーニ指揮 アルスター管弦楽団 ヴェーヴェルン・ショスタコーヴィチ・ブラームス 

2024-05-29 20:46:12 | 音楽夜話(クラシック)
5月29日 


03:30-05:45 19.30-21.45 BBC3


ヴェーベルン:管弦楽のためのパッサカリア op.1
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.77


ソリスト・アンコール:Grigor Narekatsi Havun-Havun


ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68




セルゲイ・ハチャトゥリャン(ヴァイオリン)
ダニエーレ・ルスティオーニ指揮(首席指揮者)アルスター管弦楽団
2024年4月14日 ベルファスト、アルスター・ホール


アルスター管弦楽団は北アイルランド唯一のプロの交響楽団(1966~)。
今回は定期公演のようだ。


ヴェーベルン:管弦楽のためのパッサカリア op.1
シェーンベルクのところで、修行を積んだ卒業制作として
24歳の時の作品。彼の作品の中では有名で、ステージにかかる
回数も多いという。
10分くらいの曲ではあるものの、集中して聴くと、音数も多く、
不協和音も当たり前のように出てくるので、刺激的ではあるものの
旋律を追いかけるでもなく、厳しい対峙になる。


セルゲイ・ハチャトゥリャンは1985年生まれ39歳。新人の域は出ていて、
これからのプレイヤー。N響ともベートーヴェンのVn協で共演していると
いう。今日の前半は不協和音が入るような曲。ショスタコーヴィチの
Vn協はなにか聴くのに難しさがある。難度の高い技巧を使うような
響きのある曲。一筋縄ではいかない。緩徐楽章が幾分、メロディアスでは
あるものの、聴き方は難しい。
2010年10月からは、1740年製グァルネリ・デル・ジェス「イザイ」を
使用(いずれも日本音楽財団から貸与)(wiki)。美音を響かせた。




ダニエーレ・ルスティオーニ(1983年イタリア生まれ41歳)


後半のブラームスの1番。ヴェーヴェルンやショスタコーヴィチと
どのような関係性があるのか。1番つながりか。
そんな単純なものではないかもしれないけれど、
若いころの作品とか・・・。いまいち詰めが甘いか。


首席指揮者とのブラームス。低めの重心で、ティンパニーもゆっくり
芯を打つ。ゆっくり進む。ダイナミック・レンジを広く取り、
深くえぐる。進んでもテンポは緩まずゆっくり進行。
終楽章になってもそれは守られた。こういう表現もあるのだなと思う。
重心低く守り通している。浮くところがない。
これはこれで説得力があったりする。オペラで評価を得ており、
イタリアだ、歌うことも重要視しているのかもしれない。
歌詞があったら載せてみるような感じがあった。
終演後も聴衆は沸いた。
イギリスの聴衆もお気に召したようだ