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第1968回 定期公演 井上道義指揮 NHK交響楽団

2022-11-15 05:53:57 | 音楽夜話(クラシック)
11・12


18:00-20:15 NHK-FM 第1968回定期公演


伊福部昭:シンフォニア・タプカーラ
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ホ短調 op.93
井上道義指揮NHK交響楽団
2022年11月12日 渋谷、NHKホールから生中継


同級生に伊福部氏好きがいた。10代でこのような作曲家が
好きで聴いているというのは、なかなかいなかった。
ゴジラの映画音楽を作った人というのは、有名なので
なんとなく知っていたけれど、この曲なども当時聴いていたようだ。
私がこの曲を聴いたのは、FM放送か何かで、多分、30代とか
その辺だったと思う。日本のムソルグスキーというような
感じだった。
今回の演奏は、何かものすごい集中力と合奏力で駆け抜けていった
というような感じがした。すごい曲だった。


日本風な旋律もあるけれど、リズムもガンガン取り込まれていて、
なにか憑かれたような感じさえした。あと2年で引退という事も
あるのだろうか、演奏したいものを遣りきって去っていくという
ようなシナリオらしいが、彼の思いに楽団も乗ったのか、伊福部さんの
真骨頂を聴いた気がした。


後半はショスタコーヴィチの10番。多分聞いたことはないと思う。
井上さんは得意としている作曲家だそうだ。「私の時代が来る」とマーラー
は言ったそうだけれど、マーラーとブルックナーは演奏回数も多そうだけれど、
ショスタコーヴィチは天才だろうと思うけれど、一般的にはまだ時代は
追いついていない感じがする。何か聴いていてむずかしい。掴みどころが
見つからなかったりする。井上さんはそのような曲でも手の内にしているという。
やはり、できる人は違うのかもしれない。
演奏も細かくそして大胆に表現してくる。井上さんの指示に全身全霊をかけて
いるように聞こえる。集中して引き込まれる。レベルは高い演奏だろうと思う。
そういうことができる演奏家達。 一球入魂。



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