夢みるpocoの昼と夜☆

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Let the Right One In『ぼくのエリ 200歳の少女』

2013-03-18 | 映画
以前、友人にも薦められて気になっていた映画を観た。
スウェーデン映画(2008年)の
Låt den rätte komma in『ぼくのエリ 200歳の少女』だ。

<画像出典元:amazon.co.jp

映画『ぼくのエリ 200歳の少女』予告編

2010年7月公開
スウェーデンの
スティーヴン・キングこと、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの
バストセラー小説を映画化した異色ラブストーリー。
孤独な少年がバンパイアと初めての恋に落ち
戸惑いながらもその現実を受け入れていく過程を詩情豊かにつづる。
本作の核となる主人公役を演じるのは、
カーレ・ヘーデブラントとリーナ・レアンデションという無名の子役たち。
彼らのピュアな魅力が光る、残酷だがはかなくも美しい愛の物語に圧倒される。

<cinematodayさんよりお借りしました>




いや~、久しぶりに文学的な映画を観ました。
文学的と言うか詩的?
確かに原作ありきの作品なのだが。
<2004年発行ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト著『MORSE -モールス-』>
しかも原作者自ら脚色しているらしい。

深く胸に刻まれる映画とはこのような作品だろう。
若い頃に観ていたらかなりの影響を受けていたと思う。

脚本も演出もBGMも全てにおいて
余計なものを全て削ぎ落したような…
それでいて重く深い。
多くを語らなくてもおおげさな効果音がなくても
十分に伝わる事もある…
美しい映像、その静謐、幼いゆえの儚さ、切なさ。
雪の純白と血の赤のコントラスト。


本来、自分は、サスペンスやホラー的要素は苦手なのだが
恐ろしいシーンでも何故か美しく。
あまり怖さを感じなかった。

世に流行の吸血鬼物語であるが、
こちらは、本当に一つの文学作品を読んだ時の
ような印象を受けます。俗っぽくないと言えばいいのか???


アメリカのリメイク版:Let Me In『モールス』(2010年)
マット・リーヴス監督作品
と見比べるのも楽しいかもしれません。


機会があれば、是非、ご覧頂きたい。