MoiMoi。のココデハナイ ドコカ。               

「この世界には私が撮らなければ誰も見たことがないものがあるのだと信じています」by ダイアン・アーバス。   

忘れられた墓地。

2008-03-11 | 足を止めて写真を撮る。
根岸外国人墓地と言うのが根岸線の山手駅近くにあるのを電車に乗ってから地図見て知り、石川町で降りるつもりだったが、次の山手駅まで行ってみた。

山手駅前の印象は大井町線の緑が丘に似ているかな?などと思いながら坂登って行くと右手に墓地入口発見。

墓地の中には入れないと思っていたので入口横にあった解説読んだ後、柵から墓地を眺めていたら、入口左手にある家の住人が小さな扉から入れますよと教えてくれた。

ここも横浜外国人墓地と同じように丘の傾斜に作られているが閑散としている。

関東大震災で亡くなった外国人のお墓が多いらしいが、下の墓から見て行くと1942年11月30日に横浜港で起こったウカーマルク号爆発で亡くなったドイツ人などの冥福を祈る碑もあった。(後でネットで調べてみたが、この事故に関して記載がないので詳細は分からない)

坂を登ると、ちっちゃなお墓らしきものが適当な感じで散らばっていた。
ここホントに墓地なの?。
小さな木の十字架が倒れていたりするので、もしかしたら墓ではないかも、これから埋葬されるのかもしれないなどと思っていると、赤ちゃんのお墓を見つけた。(写真)
この子は、生まれてすぐに亡くなってる。

ココハ イッタイ ナンナンダローカ?。

関係者以外立ち入り禁止の看板が道の横に何気なく置いてあったが、別にチェーンで封鎖されてる訳でもないので見なかったふりして歩いて行くと、ここは 赤ちゃんのお墓だらけ。(これも後でネットで調べてみたら、第二次大戦後、混血の赤ちゃんの亡骸が横浜外国人墓地の前に置き去りにされ墓地内に埋葬されたが数が増え過ぎ、ここ根岸外国人墓地にも埋葬されるようになったとの事)

かなりしんみりして墓石を見ていたら、お墓のすぐ隣の中学校から吹奏楽部の演奏が聞こえてきた。

彼らの演奏がお墓の住民に少しでも安らぎを与えてくれていたらいいなと思いながら墓地を後にしたのでありました。

『天使はブルースを歌う』の著者山崎洋子さんがここで、この墓地の事を書かれています。

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