うひひ、今夜はたこ焼き

「たっこ焼き！、たっこ焼き！、今夜は絶対、たっこ焼き！」
夢にまで見た、“おうちたこ焼き”
長い間、娘のところに旅に出ていた“たこ焼き器”が返ってきた。。
同居の少したこ似の変なおじさんの強い要望で、今夜は、たこ焼きに決まり。

たこ焼きの粉、卵、水加減は袋の表示通り、完璧。ネギ、キャベツ、しょうがの刻み加減も抜群。
諸般の事情でたこの量が気持ち少なめなのが気がかりだけど、あとは、たこ職人にお任せ。

ももちゃんは、たこ厳禁なので、猫部屋に隔離。

たこ焼きの始まり、始まりー。ほっほっほ、楽しいな、うれしいな。

たこ職人は、２０個×４回戦、計８０個も焼いたおかげで、すっかり腕をあげた。
定年後の、仕事の候補を秘かに一つ増やしたようだ。最後の２０個は、案の定、“たこなし焼き”になったのは、悲しかった。

ももちゃんは、扉の向こうでご主人様たちの所業を、知る由もない。