みりんの徒然声

日々、感じたことを日記や詩でお届けします

みりんの徒然声 名前を呼んで

2016-11-07 21:15:52 | 日記
他に行く場所なんてないのに帰りたくて、何をしても上の空で。ただただ気持ちが焦る。こんな感情は初めてじゃない。中学生の頃はよくそう考えた。たちが悪いのは幼い頃は、大人になればそこから脱出できると信じていた。大人になって挫折した今はもう解決法が見つからずただただ途方に暮れる。全て諦めたいのに、だめだという決定打を受けたくなくて仕方ない。だめだということから目を背けたい。そういえば最近、名前も呼ばれてないな、と思う。人間誰しも名前が付いている。一生つきまとう名前。それは自分で選びようもなく産まれた時に与えられる。いいか悪いかは別として。人間だけなんだよね、名前あるの。もしかしたら動物も人間に分からない言葉で名前呼びあってるのかも知れないけど。とにかく名前はある意味神聖なものだと考え、学生時代から名前で呼んで、と言っていた。名字じゃなくて名前。結婚とかしてもお母さんとか、誰誰さんの奥さんとか呼ばれたくなくて名前で呼んで貰おうと思っていた。が、今結婚もできず母親にもなれずあたしは誰にも呼ばれなくなった。かろうじて会社で名字で呼ばれる。業務的に。名前、忘れそう。あたしの名前。あたしだけの名前。いや、人間沢山いるから被ったりするけどさ。名前呼ばれたいな。もう呼ばれることはないのかな。大人になったら逃げ場所なんてないんだから頑張って働きなさい。中学生のあたしに言いたい。名前すら呼ばれなくなっちゃうよ、と。あたしは誰だろう?何のためのあたしだろう。歌の歌詞が痛い。
声をあげて名前を呼んで。一度だけでもそれが最後でも。か。
行き場を見失ったあたしがまた呼ばれる日はあるんだろうか?今となってはお母さん、と呼ばれることすらうらやましい。ああ、名前を呼んで。